
どび
@Whodobe
2026年7月14日

ダブル・バインドを超えて
浅田彰
読み終わった
まず最初に、メビウス的な運動を繰り返す生成の世界を考える。我々はそれを単層的な構造をもつ存在の世界の中に押しこもうとするのだけれど、必ずどこかで無理を生じ、逆説的な襞を寄せるところが出てくる。それがダブル・バインド状況にほかならない。それは日常的には適当にやり過ごされるが、逆に、生成の世界に向かってワープするためのきっかけとして用いられることもある。ただし、悪くすると、そこから分裂症という袋小路に入りこむこともある。ざっとこんな具合です。
こういう観点からいえば、相対矛盾的にやり過ごすことで病気を治すというのは哲学的なアポリアに立ち向かっている人をあえて凡庸化するということにほかならず、逆に、絶対矛盾的なワープにおいて目指されているのは超病気としての悟りだということになるでしょう。もちろん、何度もいうように、ワープが成功することは極めてまれで、たいていは悲惨な結果におわるというのが現実だと思います。ただ、ここでいっているのは、ダブル・バインドが哲学上ひとつのチャンスと考えられる、ということなのです。110-111p
⤴︎(´ºωº`)

