
辰巳
@divinus-jp
2026年7月14日
ババヤガの夜
王谷晶
読み終わった
おすすめ
先にこれを読んだ人にどんな本?と聞いたら「バイオレンス、おもしろいけど」と
そっかー、シスターフッドのミステリー・バイオレンス小説なんだよね?なんだそれ?とそのままになっていた
でも、いやこれ、それだけじゃない
このところ(特に占いでは)「ゆるふわ」な書き方が流行してる
あるいは、何気ない日常にある幸せ、癒やしの文章、みたいな小説やエッセイが流行っている
でも、よく見てほしい 現実は「ゆるふわ」なのか?
私は少なくとも女性として日本に生まれて、すでにマイノリティーとして抑圧されている
でも、きっといつかは、昭和から令和になったら、と思っていたけれど、全くそうではなくて、さらに逆行するように、抑圧されつづけている
そして、女性でなくても誰かが誰かを踏みつけ、奪いつづけ、暴力をふるっている
ただ、それは日本では、見えないだけだ
言葉による、国家による、同調圧力による暴力は見えないだけだ
いや、もっとあからさまに性的な暴力や、医学部入試の性差別など「見える」時もある
だからむしろ、こうしたフィクションで振るわれる物理的な暴力は、むしろわかりやすい
本が売れない、本屋がなくなる、と聞くし、実際そうだと思う
今は、snsや動画、ネット、配信と私の限られた24時間は「奪われて」いく
そんななか、ライフハックでも実務書でもない、しかも癒やしにならないフィクションを読む「必要」があるんだろうか
そんなタイパやコスパにあうんだろうか
さらに、読むという行為でさえ、タイパが悪いから、AIに聞けばいいんじゃね?じゃないのか
でも、それこそ言葉を奪われ、自分を奪われていく行為だ
自分の言葉で考え、自分で決めて、自分の実力、腕力を知っていくことは、奪われてはならない
シスターたち、怒っていいんだよ
ブラザーたち、怒って当然なんだ
少なくとも自分で自分を奪ってはいけない
王谷晶さん、おもしろかった 次回作期待します

