"ぼくは青くて透明で" 2026年7月14日

宵
@yoi_o3
2026年7月14日
ぼくは青くて透明で
たまたま広告か何かで知り、ボーイズラブがひとつのテーマとして練り込まれていることや、漫画化されている作品の試し読みをし、これは読まねば…!とすぐに本屋さんで購入した本。 わずか2日で読み終えてしまった。読みやすいし、面白くて、飽きない。ボーイズラブが好きだから、という浅はかな理由から読み始めたけれど、ただのBL小説ではなかった。むしろBLはひとつの要素に過ぎず、同性愛者として描かれる二人と、彼らを取り巻く登場人物たちの、普通とは違う生きづらさと、その心情が丁寧に描かれていて、酷く感情移入した。 それぞれの章で、各々の登場人物の視点に切り替わるのも、一人一人の心情が分かりやすく描かれていて、とても良かった。最後、二人がお互いへの羨ましさと大きな違いを抱えて、すれ違っていく過程に、どうなるのかとハラハラした。けれど、最終的に希望が見える終わりで良かったし、何よりその先のふたりも見守っていきたいと思えるような終わり方だった。 最後の解説は鈴掛真さん。実はこの方、私がずっと気になっている歌集を手がけた歌人さんで、同性愛者であることも知っていたため、まさにピッタリの人選だなと思ったし、ひっそりと解説を読むのも楽しみにしていた。 実際、読み進めていくと、鈴掛さんの文章がすごく読みやすく、それでいて心にしっかりと残ってくれるものだなと実感した。 本編も付箋だらけだけど、解説までも付箋貼りまくりたい…!となったくらい。 本当にちゃんと『解説』としての働きをされていて、なぜこの小説が面白いのか、読みどころは何なのか、私が言語化出来ないところまで言語化してくれて、すごく有難かった。 窪さんの小説は初めてだったけれど、これを機に他の作品も是非とも読んでみたいと思った。 これは余談だけれど、文庫化されたばかりとは知らず、最後の発行日を見て、つい最近すぎてびっくりした。この本に出会えてよかったなあ。
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