藤間あわい "多類婚姻譚" 2026年7月15日

多類婚姻譚
多類婚姻譚
凪良ゆう
連作短編の良さを存分に発揮しつつ、五篇それぞれの視点や切り口の多様さに五人の作家が書いたアンソロジーを読んでいるような気持ちになった。一人の人間がこんなにも素晴らしく素敵で豊かな物語を書くことができる。それを教えてくれる凪良先生は希望のひとだなと思う。 一話目でナイフを突き刺し、二話目で突き刺したナイフで肉を抉り、三話目でナイフを引き抜いて、四話目で今度は別のところにナイフを刺し、五話目でとどめを指すような、そんな物語たちだった。最高の読書体験だった。
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