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@mefmjxu_
2025年1月17日
読み終わった
2025年読了本
『口は災いの元』
この言葉が齎す恐ろしさを感じられた作品だった。
本書はページ数はかなり少なく、実物は手のひらサイズという特徴的なものである。
内容は「とある霊園で起きた出来事」に関する音声データが5人分文章として記載されている。
心霊スポットとして有名な霊園に1組目の男女4人組の大学生グループは「呪われた木」と呼ばれる大木を目指して墓地を1人ずつ歩いていく肝試しを、2組目の男子大学生2人はオカルト研究会の話のネタにと軽い気持ちで各々訪れる。
口伝いに教えられた物事は次第に形を変えて伝わってしまう。
作中ではお焼香の作法が分からず、前の人の真似を何人も人伝いに行った結果変なやり方になっていたものを登場人物が疑問に思い聞いたエピソードが語られた。伝言ゲームのような仕組みが「呪われた木」にも関連しており、人々が木に幸せを願う習慣が次第に不幸を願うようになり「呪いの木」となる。その「呪いの木」は時間経過や伝聞により「呪われた木」に名称が変わっていく…。
最後のアンケートが本書の醍醐味であり曖昧だった結末の答え合わせにもなっている。5人の結末は予想だにしなかった展開でゾッとした。読み返すと初見と違う捉え方ができて考察が捗りそうだ。
文字色の変化も見受けられたが、こちらは重要な事柄というだけの意味合いだけなのか現時点では分かりかねるので再度読み直した際に考えたい。
読了後の余韻が物凄くあり、ページ数の少なさや価格の不満は殆ど無くなった。寧ろこのページ数だけで素敵な読書体験が出来て良かった。