𝑟 "そして誰もいなくなった" 2025年12月25日

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@mefmjxu_
2025年12月25日
そして誰もいなくなった
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー,
青木久惠
クローズドサークルの原典ともいえる作品。今日着想を得た小説や漫画が数多く存在している。そんな本作をドラマ等の映像コンテンツで何となく知っているだけだったため恥ずかしながら今更読んでみた。 絶海の孤島に聳え立つ豪勢なお屋敷。それぞれの理由で見ず知らずの10人が集められ、1人ずつ死んでいく。その際食堂のテーブルに置かれた10体の兵隊の人形も1人死ぬ度に無くなる。 今となってはよく目にする設定になってしまったが、1939年当時では衝撃が走った設定だろう。読了後はクローズドサークルの原点にして頂点であるべき作品、そんな印象を受けた。 恐らく10人の中に犯人がいるんだろうと予測は出来たが終盤まで分からなかった。とある人物の最後の告白により種明かしとなる。その人物の動機にはきちんとした説得力があり、現在にも通ずる物もあるため成程となった。非現実的な所や少々引っかかる箇所(とある人物が何故疑いもせず犯人を信じて共に行動をしたか等)、登場人物の呼称が統一されておらず覚えづらい面があるとはいえ、100年前の作品として全体的に見ると緻密なトリックや心情描写が見て取れて面白かった。 本作を基盤とした作品が多々ある理由が知れて良かった。読んだ方々が口を揃えて海外文学の初歩としておすすめするのも頷ける。彼女の著書は他にもあるので是非読んでみたい。
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