𝑟 "クリムゾンの迷宮" 2025年12月28日

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@mefmjxu_
2025年12月28日
クリムゾンの迷宮
ある日、主人公達が目が覚めると見知らぬ土地にいた。深紅色(クリムゾン)の峡谷に囲まれた自然で命を懸けたサバイバルデスゲームが始まる。 とあるインフルエンサーの方の紹介動画で本作を「鬼ごっこレベル10,000」と仰られていて、デスゲームもので殺し殺される状況が発展し鬼ごっこになるのはまあ分かるがレベル10,000って何だ…?という興味本位で手に取ったのがきっかけ。読了後はこの表現に間違いはないと頷けるくらい緊迫したシーンが多く見受けられた。成程、これは映像化はきっと無理だろう。 前半は登場人物が多いためそちらの説明と各CP(チェックポイント)毎の状況把握に割かれてしまっておりこの段階では自分の中でそこまで刺さるものがなくうーんと首を捻っていたが、後半になるにつれ突然現れるとある存在により先の展開が全く読めなくなり気付けばどっぷりと世界観に浸ってしまっていた。文章自体も読みづらさはなくスラスラと読める。それなのに情景が浮かぶのは作家さんの手腕なのだろう。月並みの言葉になってしまうが凄いと思った。 貴志祐介氏は失礼ながら名前だけ知っている程度で『黒い家』や『天使の囀り』が有名なイメージがある。自分の好きそうなジャンルだからという簡素な理由で本作を手に取ったが何故早く読まなかったんだと後悔するくらい面白かった。何より1999年にデスゲームものが既に存在している事に吃驚した。今となってはこのジャンルは多く見受けられるが本作刊行当時はショックを受けた人がかなりいたかもしれない。 ホラー小説と謳っているが幽霊は全く出て来ない。所謂人怖系の話且つ中盤辺りからグロテスクな描写が増えていくため万人におすすめは出来ないが好きな人は好きだと思う。終盤の締めくくりが風呂敷を広げた割に着地点が見つからないままだったのが賛否が分かれる要因なのかなと。とはいえエンターテイメント作品として最高に面白いと思うので何度も読み返したい。
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