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@mefmjxu_
2026年1月10日

BOXBOXBOXBOX
坂本湾
読み終わった
2026年読了本
濃霧が立ち込める宅配所で働く4人と「箱」の物語。タイトルの『BOXBOXBOXBOX』は4人の視点の物語だからわざわざ4つ繋げたのだろうか?
100ページ程でサクッと軽く読むことが出来る…訳もなく終始アクセル踏みっぱなしで突然視点が切り変わる上に登場人物の4人に1ミリも感情移入すら出来なかったので「おーい!!置いてくな〜〜!!」が度々起こり、これが芥川賞候補作品か…と洗礼を食らった気分だった。
最初こそ困惑したものの閉鎖空間で行われる単調な仕事に対する各々の感情の揺れ動きと薄くなったり濃くなったり変化を起こす霧がこの作品をダークで湿っぽく仕上げているのかなと感じた。
どこからが夢でどれが現実なのか明確ではないストーリーのため好みが綺麗に分かれそうな印象。ハッピーエンド(?)で締め括られ、4人がその後どうしているか淡々と語られる場面がある。安は盗癖が無くなり事件後も宅配所で働いていると語られているが、窃盗をした人間がまたその職場で働ける訳ないだろと思った。恐らくこの箇所は現実ではないと解釈した。
霧のように掴みどころのない結末のため読み手の解釈により感想が異なると思う。終盤の展開に少しばかり首を傾げてしまうもののどんよりと湿った雰囲気は大変好みだった。