
M市のR氏
@aoi-honmimi
2026年7月15日
プリズン・ブック・クラブーーコリンズ・ベイ刑務所読書会の一年
アン・ウォームズリー,
向井和美
読み終わった
ジャーナリストの著者が2011年からカナダの刑務所で読書会のボランティアを務めた一年間の記録。
読書会に参加する以前、強盗に襲われ、その時のトラウマを抱えていた著者がギャングの一員や殺人、暴行の罪で収監されている受刑者たちと接するのは、相当の覚悟が必要だっただろうことが容易に想像できる。
読書会で受刑者が発する鋭い指摘や示唆に富んだ言葉に感心し、やがて彼らに親しみを感じていく。更生に対して前向きな受刑者たちは言うなれば“上澄み”の存在で、彼らの行く末の意外性のない展開は正直物足りなく感じたけど、実際はこういうものだろうと納得もした。
個人的に刑務所読書会を主催し、著者にボランティアの参加を促したバイタリティにあふれる女性キャロルのことがなぜか好きになれなかった。受刑者たちのために行動することを惜しまない志の高い人物だけれど、それ故の押しの強さと「施す側」の姿勢が気に入らなかったのだろう。

