
なかやま
@asheepinthewell
2026年7月15日
語るに足る、ささやかな人生
駒沢敏器
読み終わった
初めの数章では、文体が合わないかも...と半ば我慢しながら読んでいたのが、スモールタウンの人たちの話に引き込まれて面白い!とぐんぐん読み進んだ。アメリカのごく小さな町ならば出てくるのは排他的で粗暴な人?という私のひどい偏見に反して、著者が縁を繋いで出会うのは珍しいであろう東洋人でも特別気にしない、素朴で気持ちのよい人たちばかり。もちろん嫌な目にも遭うし、相手によってはかなり辛辣な書きようですが。特にウィスコンシン州ダーリントンのキャシー(15歳の「天才作家」)の言葉がとてもいい。この本そのもののよう。
「...このような小さな町では、ひとりひとりの人生の全体というものが見えるんです。情報に振り回されていない分だけ、この町の人の喋る言葉には、その人自身の人生や、静かだけれど確かにその人以外ではありえないような重みが乗っているんです。」



