もかりょ
@ryoca_0110
2026年7月14日
教誨師
堀川惠子
読み終わった
教誨師とは、刑務所や少年院などの矯正施設において、受刑者の心のケアを行い、宗教的な立場から寄り添いながら生き方や道理を説く宗教家のことである。
本書はノンフィクションであり、死刑囚を担当した教誨師の活動を通して、死刑執行までの過程や死刑囚の心情が非常にリアルに描かれている。
私はこの本を読むまで教誨師という存在自体を知らなかった。活動内容はとても興味深かったが、それがボランティアによって成り立っているという事実には驚かされた。命と向き合う仕事であることを考えると、ボランティアとして担うにはあまりにも重い役割ではないだろうか。
宗教家としての経験や資質も求められる仕事であり、教誨師の担い手が少ないのではないかと感じた。
自分でも調べてみたところ、海外では職員として雇用されるようだ。
また、死刑囚とのやり取りを読んでいると、人はここまで変わることができるのだと考えさせられた。同時に、犯罪を犯す前に、その人が人生の方向性を変えてくれるような誰かと出会えていたら、違う未来があったのではないかとも感じた。
もちろん、それが簡単なことではないのは理解している。それでも、人との出会いや支えが人生に与える影響の大きさについて、改めて考えさせられる一冊だった。
