
プールに降る雨
@amewayamanai
2026年7月15日
人間の条件
ハンナ・アレント,
牧野雅彦
読み始めた
急に具合が悪くなるを見たあとに図書館でほかの本を探していたらこれが棚から飛び出ているのが目に入り、手に取ると紹介文に“「労働」、「仕事」、「行為」という三つの活動の絡み合いの中で「世界からの疎外」がもたらされるさまを描き出した古典。”とある。前々から興味はあったし、映画のテーマとも通じる部分がありそうだし、これはいま読むべきタイミングなのかもしれないと借りたのだった。
アレントははじめてだけと、意外と読みやすく、プロローグからパンチラインのつるべ打ちでおもしろい。
“およそ人が行い、知り,経験したことは言葉で語られて初めて,言葉で表現された範囲においてのみ意味を持つことができる。”p.19
“われわれが直面しているのは、労働なき労働者社会、つまり、労働から解放されたにもかかわらず、残された唯一の活動がほかならぬ労働であるような社会の到来である。”p.20
“さらに言えば、行為というのは何よりもまず政治的な活動であるから、政治にとって中心的な範疇となるのは出生であって死ではない。”p.27
“人間は自分が触れたものをただちに自分の存在条件にしてしまう、そのような意味において、人間は条件づけられた存在なのである。”p.27
“私はここでの課題を二つの点に限定している。第一に、人間の条件がもたらした諸活動全般を分析すること。それらの諸活動は、人間の条件そのものが変化してしまわないかぎり、回復不能な形で失われることはない。第二の課題は、歴史的な分析を通じて、世界からの疎外〔 world alienation 〕をその起源まで遡って追求することである。”p.22



