
ちゃせん
@arbata_caj
2026年7月15日
夏の体温
瀬尾まいこ
読み終わった
読書日記
表題作目当てで購入。病院、夏休み、入院――というワードから感じる仄暗さとは裏腹に、期限付きの交流で爽やかに友情を深める少年のみずみずしい関係が描かれていた。ただ、検査検査に入院という経験を経たせいか、ふたりともが年齢のわりに自分の感情を冷静に見ていて、ものすごく自律的だ。おもちゃ箱をひっくり返すことで心の嵐を鎮める瑛介がいじらしく、去った後にも明るく励ましてくれるような壮太の存在が愛おしい。バッタの死体が届くあたりはすごく小学生男子という感じ。チビだから明るくて面白くなくちゃいけない、なんて、壮太も随分と達観しているのが切ないような。
「魅惑の極悪人ファイル」2人の男女が殻を破って一歩踏み出すようなお話。自分のことよりも、他人のためのほうが行動できるのかも。インテリデブはだいぶひどい悪口に聞こえる。
