
路傍のクロワッサン
@bear-jew
2026年7月16日
アクロイド殺し
アガサ・クリスティ,
アガサ・クリスティー,
羽田詩津子
読み終わった
クリスティーの人気を決定づけたという今作。
当時は大胆なトリックに賛否両論が巻き起こったらしいですが、影響を受けた後続が溢れかえる現代では「なにが問題なの?」と不思議に感じます。
故に、当時の読者が受けた衝撃を追体験することはできなかったわけですが。
しかし今作の面白さの要因はそのトリックだけではなく、真実を隠蔽しながら、ヒントを潜ませる巧妙な語り口にこそあります。
本編中に散りばめられていた違和感、示唆的なセリフが、最後には明瞭な意味を持ち眼前に突きつけられる時の快感。
そんな探偵小説の醍醐味が詰まった今作は、何があっても色褪せることはないでしょう。


