
もりもと
@mori_11
2026年7月16日
ぼくのがっかりした話
セルジョ・トーファノ,
橋本勝雄
読み終わった
本の産直市で版元さんから購入
100年ほど前のイタリアで子ども向け週刊誌に連載されていた物語。主人公が魔法の靴を手に入れて家出して旅に出るのだけど行く先々でがっかりする話、と聞いて「なんじゃそりゃ」と思いつつ読んでみました。
みんなが知ってる童話の登場人物のその後がユーモアや皮肉たっぷりに語られ、主人公は出会う事柄にがっかりさせられ続け成長したり成功したりもしない……ので気負わず読めます。
作品の時代背景は訳者あとがきに詳しく書かれていて、子どもの書物にも戦争プロパガンダが溢れていた時代にこのような作品は珍しかったようです。当時、週刊誌の片隅で展開されるナンセンスな物語を楽しみにしていた子どもがいたんだろうな〜と想像しました。
ちょっとした比喩とか、ディテールがユニークなのも読んでいて楽しかった。イタリアではお馴染みの表現なんだろうか……
「パルミーロは、揚げ物にされるのを覚悟したタラみたいな哀しい目をしてぼくを見ると、〜」(p.68)
「足がセリモナ(硬質小麦の粉)のおかゆになったかのように、へにゃへにゃと崩れる気がした。」
(p.112)
