
もりもと
@mori_11
読むのは遅いが本が好き。
- 2026年5月9日
百年と一日柴崎友香読み終わった柴崎さんの小説を初めて読むのでまずは文庫の短編を手に取りました。 あらすじのようなタイトルに続いて物語が数ページ展開される形式になっていて、タイトルはごく淡々としたものなのに本文を読むと物語のディテールがくっきりと頭の中に映像化される感じがして、文章表現の豊かさに驚きました。 柴崎さんの他の作品も読んでみたいです。 - 2026年5月3日
ふつうの人が小説家として生活していくには津村記久子読み終わった津村さんのインタビュー本。インタビュアーも文章を書かれる島田さんということもあり、文章表現に関する話や「こういうことを書きたいと思っている」といった書くときの考えも随所で知ることができて面白かった。 Day4で2000年代あたりのことをお二人が語られていて、情報環境の変化やアイドル文化の変遷が当時の若者に与えたであろう影響を語っていてるくだりがすごく納得感があったし、読めてよかった。 津村さんがこれまで書かれた小説でまだ読めていないものがあるので、また読んでみよう。 そのあとまたこの本を読むときっとさらに面白いと思う。 - 2026年4月27日
秘密の花園F・H・バーネット,堀内誠一,猪熊葉子読み終わった児童文学の古典をだいぶ大人になって初めて読みましたが、なにもかも素敵だった🌿 心に傷を負った子供たちが長年閉ざされた庭を手入れして甦らせることで自身も再生していく物語。最初は身近に感じられなかった遠い国の癖強な主人公を、読み進めるうちにすっかり好きになっちゃうのは児童文学あるあるなのか。久しぶりにこういう感覚を味わえて懐かしく、嬉しかった。 読んでいると『ハウルの動く城』を彷彿とさせるところがあり、やはりジブリ映画のベースには児童文学の影響あるんだな〜ということも感じられておもしろかった。 - 2026年3月26日
密航のち洗濯宋恵媛,望月優大,田川基成読み終わったドキュメンタリー作品にあまり触れてこなかったのだけど、膨大な情報の断片を一つの読み物にして届けてくれる、なんと尊い仕事かとしみじみ思った。 在日朝鮮人一世の尹紫遠氏の生涯を彼の日記や作品(小説や短歌)を元に辿りながら、ゆかりの地の取材や同時代の資料、家族の記憶を繋ぎ合わせて、朝鮮と日本の近現代を様々な角度から見ていく内容。情報量という面でも内容の壮絶さ度合いからもずっしりしたものを受け止めながら読みました。 - 2026年3月14日
まちは言葉でできている西本千尋読み終わったまちづくりをその過程で発せられる言葉に着目して語る内容がユニークな本でした。 まちが大資本によって定義されたり作り変えられたりする様子に衝撃を受けることが東京に住んでからしばしばあったので、 自分もかつて気になっていた開発事例がいくつか紹介されていて興味深く読みました。 最終章で著者が「まちづくりをしてきた側の人たち」のこれまでの言葉…成し遂げられるということ肯定し、貢献することや生産性を雄弁に語る… を批判を込めて振り返るところは熱が伝わってきて感情が揺さぶられました。 それはまちづくりだけでなく、人に対して「成功する」「活躍する」「輝く」ことこそ素晴らしい、とやんわり押し付けてくる世の中の風潮とリンクするようにも感じられました。 - 2026年2月28日
フィールドワークのちから奥野克巳読み終わった文化人類学関連のエッセイを読むのが好きなのだけど、自分は人類学を学んできたわけではないのでフィールドワークがどういうものか、調査する人と調査される人との関係性はどんなものなのか……といったことがうっすら気になっていたので、読めて良かった。 - 2026年2月21日
しょうゆさしの食いしん本おかわり(2)スケラッコ読み終わった近所の書店でスケラッコさんのサイン会が開催されていたので喜び勇んで買いに行きました。 実験的にあれこれ試しながらお料理する楽しさに溢れていて良かった。 鴨川沿いでバーナー焚いてサッポロ一番作って食べられるなんて羨ましい。寛大だな…鴨川👀 - 2026年2月5日
カラダは私の何なんだ?王谷晶読み終わったカラダや表情など女の外見にまつわる他人からの煩わしい目線に王谷さんがつっこんだり怒ったり、余計なコメントしてくる輩を呪ったりしながら、世の女性をエンパワメントするエッセイ。 以前王谷さんがラジオ出演してお話しされていたのがとても面白かったので、これはエッセイも読まなければ!と思い購入。期待を裏切らない面白さでした。 テンポの良い文章でうんざりする事象を斬っていく様が読んでいて可笑しいですが、笑い飛ばさないとやってらんねーよ!という状況が世の中にまだたくさんある、ということかもしれませんね。 - 2026年1月26日
サキの忘れ物(新潮文庫)津村記久子読み終わった津村さんらしい会話が楽しい話の他にもユニークな構成の話(ゲームブック風の話、観光案内人の語りだけで進む話、など)が散りばめられている短編集。 どの話も新鮮な気分で楽しく読みましたが、表題作の『サキの忘れ物』がやはり一番好きでした。 自分の意思も分からないままぼんやり生きていた18歳の女の子がたまたま出会った本を読むことで徐々に自分の欲求を取り戻し、本を読むのが好きな人と繋がったりと、ささやかにも変化していく様子がとても心に沁みました。 自分も10代の頃、本を読んでみたいけど何を読んだら良いか分からない……と迷っている時期があったので、その頃の心境が重なったのかもしれません。 - 2026年1月13日
著者の小林先生が以前ネット番組ポリタスでお話されていた内容が面白かったので購入しました。 男性表象の広告から「男らしさ」のイメージを冷静に分析していく様がさすがでした。 この本を読んでから電車で広告を目にすると、「お、デキる男広告だな」とか「背景高層ビルおじさんだ!」とか反応してしまいます… そして自分も無意識にいろんな規範を植え付けられていたんだなと気づきます。 後半の教育現場や医療現場でジェンダーの問題に取り組んでいる方々のインタビューもとても良かった。社会の意識を一度にひっくり返すことはできないけれど、いろんな場所でそれぞれが試行錯誤して、少しずつ自分や周りの意識を良い方に向かわせていくしかないんだなと思う内容でした。 - 2026年1月4日
ヤクザときどきピアノ 増補版鈴木智彦読み終わった52歳からピアノ習い始めるなんて大変そう、とつい思ってしまうけど、著者がピアノにまつわる様々なことをひとつひとつ発見して感動する様子を読んでいると、羨ましく思えてくる。 ピアノ講師のレイコ先生、みどり先生もステキな方達で、幸せなピアノとの出会い方だなと思った。 私も管楽器は演奏したことがあるので、楽曲の細部の美しさをつぶさに知ることができるのは演奏家の特権ではないか、という著者の指摘にはとても共感したのだけど、その文章がとても良かった。 「あなたが聴いて美しいと感じたその曲は、音楽的にいうなら、たくさんの美しさの集合なのだ。(中略)……どの一小節をとっても、そこには作曲家が見つけた宝石がはめ込まれている。」 - 2025年12月24日
- 2025年12月7日
僕には鳥の言葉がわかる鈴木俊貴動物の研究者がどんなふうに研究活動をしているかがよくわかってすごく面白かった。 対象を観察する中で思い当たった仮説を証明するために、アイデアを出して実験を進めていく様子が書かれていて、研究の苦しさや楽しさってこういうところにあるんだろうな、、と想像する。読みながらなんとなくマンガ『動物のお医者さん』を思い出したりもした。 - 2025年11月29日
クララとお日さまカズオ・イシグロ,土屋政雄読み終わった初めてのカズオ・イシグロ作品! ロボットの女の子クララの語りで進むお話で、序盤はゆっくりとしか読み進められませんでしたが、物語の社会の様子や主人公に接する人間たちのパーソナリティが徐々に明らかになってくるにつれて引き込まれました。 人間たちが感情をすれ違わせたりぶつけ合ったりして疲弊する中、クララはいつも落ち着いて思いやりに満ちた様子だったのが印象的です。 - 2025年10月6日
あたりまえという奇跡山下欽也読み終わった岩泉ヨーグルトを作る会社の社長さんが書かれた、会社再建の奮闘記。 実は私は岩泉ヨーグルトを食べたことがなかったのですが……ブックマーケット2025でセンジュ出版さんのブースでたまたま紹介されて購入したのでした。 出版社の方も「山下社長に会った人はみんな社長を好きになる」とおっしゃっていましたが、社長はじめ出てくる人たちがみなさんステキでした。 良い商品を開発したものの販路が開けず困っていた時期に、従業員の家族が応援団を結成してPRに務めたところが特にいいなぁと思いました。 読む前から予想していましたが、読んだらヨーグルトが食べたくなったので買ってきました。(高級食材を扱うスーパーにありました) ミルクの味がして美味しかったです🐮✨
- 2025年9月17日
- 2025年9月4日
ババヤガの夜王谷晶読み終わった面白かった…! 暴力シーンに恐る恐る読み始めたけど、続きが気になって読むスピードがどんどん上がって行きました。 読み終わった後も小説には書かれていない依子と尚子が過ごした年月がどんなものだっただろうか、と想像してしまいます。 - 2025年8月30日
水車小屋のネネ津村記久子読み終わった日々少しずつ読んでいたので、読みおわるのが寂しかった。 みんな何も持たずに生まれてきて周りの人たちから良心を受け取って、自分もまた人に親切にして…そうやって生きていくんだな〜としみじみ感じる。 - 2025年8月30日
言葉の獣(3巻)鯨庭読み終わった楽しみにしていた新刊。 「死ぬのが怖い」という感情から、それはなぜ…?と主人公たちが思考を展開していく。 わからないことを粘り強く知ろうとすることを応援してくれるような内容でとても良かった。 思考したり発言した言葉が獣の形になって出てくる世界で、この巻もユニークな姿の獣がたくさん出てくるのでそれを観るのも楽しい。 特に本のフクロウがいっぱいいる図書館や本に夢中になるとフクロウが連れて行ってくれるステキな温室はとても魅力的で私も見てみたい🦉
- 2025年8月18日
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