
プキ
@pooky
2026年7月16日
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記
小野不由美
読み終わった
再読
シリーズで一番好きな白銀をついに読了。
劇的な最後の見せ場を、なるほどこんな顛末にするのか、とあらためて。
国難というのは無慈悲であって、たくさんの人が死に、癒えない傷を負い、消えない禍根を残す。そういう数多の民草の運命を背負っているのが王と麒麟であるということ。玉座とは血でできていて、麒麟の手はすでに汚れている。その容赦のなさが描かれる最終巻だった。
そして戴の主従は、自らの自己欺瞞を苛烈なまでに許さない。
今回読み返して、ようやく泰麒自身の傷つきに思いが至った。ここまで捨て身にならないと、到底自分を許せなかったのだと思った。将来に残った不調すらも、あるいは泰麒の心を少しは癒すのかもしれない。
しかししかしこれだけの物語を書いて、全世界待望の驍宗様と泰麒の会話が二言ずつぐらいしかない!!!戦争は続くよエンド!!!!本当に、容赦なくビターですね!!!!
シリーズを読み始めたのは中学生のときで、今も大好きだけど、これまでの物語はやっぱりどこか、10代の自分のための物語だと思っている。だけど白銀は、今の私のための物語だと感じる。それが嬉しいし、こんなに長く愛してきたシリーズの、最新巻が一番好きだと思えるのは、これはもう大変な喜びなのです。
