橘海月 "魂婚心中" 2026年7月17日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2026年7月17日
魂婚心中
魂婚心中
芦沢央
芦沢央『魂婚心中』読了。SF短編集だが内容は多岐に渡り、物語の雰囲気はガラッと変わる。残念ながら表題作はあまり好みではなく、これは私自身の推しへの思いの弱さや鈍さに起因するのだろうと思った。 「ゲーマーのGlitch」は、現実さながらにRTAが描かれており、見たこともないゲームの世界にいるかのような錯覚を覚えた 。ゼルダの伝説のRTA映像で、鍋のフタをスケボーにして壁をすり抜けるあのワクワク感が甦った。 全く違和感に気づけなかったのは「この世界には間違いが七つある」で「九月某日の誓い」は、お嬢様と使用人の少女という世界観がSFというより耽美小説のようで、とてもよかった。これは皆が好きになるだろうし、筆者が後書きで「最も書きたい瞬間」と言い切ったラストは見事だった。確かにあそこからの続編は蛇足だろうな。
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