ゆい "チク・タク・チク・タク・チク..." 2026年7月17日

ゆい
ゆい
@no1sin
2026年7月17日
チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク
勝手に最近書かれたものだと思い込んでいて、40年以上前の作品だと読んでいる途中で知って驚いた。 > とりわけ暴力や死を喜ぶというのは、純粋に人間的な反応であり、通常のロボットの表現形式にはない。ロボットが死についてどう感じているか、これを読んでいる非口ボットの読者諸賢に説明するのはむずかしい。ただ言えるのは、死は鋼鉄の胸の中に激しい感情を呼び起こしはしないということだ。死が近づくことに多少の不安や恐怖を感じることはあっても、死を憎んだり恐れることはない。しかし、血まみれの内臓に肘まで手をうずめて、純粋な喜びの声を上げるようなこともない。犬と同じように、ロボットも多かれ少なかれ、死を当たりまえのこととして受容することはできる。(P.87) ロボットと犬の死生観を似たようなものだとする捉え方が好き。 > 待ち時間のあいだ、わたしはボタンに、体のない暮らしはどのようなものか尋ねてみた。 「職業的な観点からは文句は言えない」と、残念そうな笑みを頭は浮かべた。「少なくとも、切断によって生じる医学的、哲学的な疑問──昔からある「柄のない刃物は誰も持てない」問題などだ──を直接試す機会を得たわけだからね。もちろん、メモを取るのは難しいのだが、最近、いわゆる『幻肢』について興味深い研究をした。たとえば昨日は、左足の親指が肛門に入り込んで胆管まで進み、肝吸虫と戦っているように明確に感じた。今日は、脾臓の中で誰かが歌っているような気がした。不思議なもんだ」 孤独すぎたんだ、とわたしは思った。かわいそうなボタンズ。その時、フム牧師が説教壇に登って、壇上からわたしたちにほほえんだ。金属製の彼の体は、ローブとスカーフ、手袋で完全に隠されていた。(P.200) 名医として活躍したロボット・ボタンズのエピソードと、チク・タクに目をつけられ理不尽に全てを奪われた将軍・ガスのエピソード、チェス狂いの老人とのくだりが好き。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved