
一年とぼける
@firstareethe
2026年7月17日
ネクロポリティクス
アシル・ンベンベ,
小田原琳,
岩崎稔
読み終わった
感想
脳みそ溶かしながらなんとか読み通せた。理解の及ばないところは多々あったけど、とにかく読んでて思考の足場や土台を徹底して崩されていく感覚だった。歴史的にも地理的にも思想的にもかなり広範で、しかもそれぞれ連環円環しながら思考が深まっていくかの様な内容なのもあり、どんな内容だったのかを言い表すのも難しい。一つの要素に触れるとそれに付随する様々に触れなければならない。非常に現代的危機感に即した実際的な本でもあるとは思うが、どう書き出せばいいのか。
無理矢理一つ挙げると、レイシズムや植民地主義を中心にそれら「死」を押し付け「生」者を規定する「不正義」と称されている事態が自由民主主義に内包されていなかった時代など無い、むしろそれらを利用して自由民主主義は標榜されている、という批判には強く打たれた。これらを利用した現代の最たる、最悪の例としてセキュリティ国家としてのイスラエルが挙げられている。実際にはもっと広範で苛烈な批判だったし、これでも不正確なまとめ方ではある。
煩悶としながらずっと分からない事が増え続ける本だったのがとても良かった。自分より知性のある人に読んでもらって自分よりもっとずっと煩悶して読んで欲しい。




