餃子
@hon_hon_
2026年7月14日
舟を編む
三浦しをん
読み終わった
映画化した時に面白そうだなと思ったのを思い出して読んでみた。
最初は馬締が新しい部署に配属された時の話から始まり、かぐやさんとの恋愛パートや西岡が段々と仕事に対して熱意を持ち始めた感じからしてこのまま大渡海はとんとん拍子で作業が進むのかと思っていた。そしたら新しい編集部員が移動してくるわ、馬締がなんと主任に昇進しているわ、大渡海は未だに完成していないわで辞書作りとはかなりの時間と労力、そして会社からの後押しが必要なのかと驚かされた。無事に大渡海が完成したシーンではやっとの思いで出来上がった感動をなぜか主人公達の長年の苦労が報われた気がして泣きそうになった。
馬締の辞書編集部異動に対する西岡の葛藤シーンは個人的にかなり刺さった。
西岡が辞書作りに関して向いていないながらも周囲となんとか上手くやっていこうとコツコツやってきた事を馬締は短時間でアッサリと超えていき、なんなら期待までされている現状に嫉妬しながらもそこで腐らずに馬締の為になるように今出来ることをやっていく姿は感動というか感心してしまった(西岡をそうさせるような馬締の人格や辞書に対する情熱があったこと、宣伝広告部に異動するまでの期間が短かかったこともあるとは思うが)。
小説ならではの人間模様が面白かったのはもちろん、この本を通して辞書作りという全く知らない世界の中身・裏側をほんの少しでも知ることができて良かった。映画の方も観てみようと思う。


