
まろのふ
@takumarovski
2026年7月18日
六人の嘘つきな大学生
浅倉秋成
読み終わった
読み進めるほどに、登場人物に対する見方が何度も変わっていく作品だった。
人は誰かを見ているようで、実は一つの側面しか見ていない。そのことを痛感させられる。
タイトルには「嘘つき」というネガティブな言葉が使われており、中盤以降は誰を信じればいいのか分からなくなるような展開が続く。しかし、それもまた物語の一側面にすぎない。最後まで読み終えたとき、タイトルから受ける印象さえも変わっていた。
「大学生の就職活動」という日本独特の文化や空気感を巧みに物語へ落とし込み、ミステリーとしての面白さだけでなく、人を評価することの難しさや先入観の危うさについても考えさせられる作品だった。

