
土田(つちだ)
@chappa_61T
2026年7月18日
読み終わった
借りてきた
日本製紙・石巻工場の震災から再稼働までの半年とその後を描いたノンフィクション。
「『今、大変ですよ。社内で紙がないって大騒ぎしてます。石巻に大きな製紙工場があってね。そこが壊滅状態らしいの。うちの雑誌もページを減らさないといけないかも。佐々さんは東北で紙が作られてるって知ってましたか?』
私は首を振った。ライターの私も、ベテラン編集者の彼女も、出版物を印刷するための紙が、どこで作られているのかまったく知らなかったのだ。私たちはそれに改めて気づいて、迂闊さに呆れた。」(p.7-l.2)
「人々が、その物語にこの世に現れて欲しいと願う気持ちと、物語がこの世に現れようとする力とが、ほかのいつでもなく、このタイミングで合わさったとき、それは文字となって生まれてくる。そこに立ちあう私は、物語が命あるものとして生まれてくる際の、ただの通路に過ぎない。」(p.205-l.4)