saeko "人新世の「黙示録」" 2026年7月18日

saeko
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@saekyh
2026年7月18日
人新世の「黙示録」
戦後に生まれた我々が当然のように受け入れている「資本主義こそ究極的な経済体制である」という固定観念を喝破し、その飽くなき成長によってもたらされた経済格差と環境破壊を批判する。 そしてハイエクが提唱した市場経済=民主主義vs計画経済=全体主義の二項対立を脱構築しながら、世界情勢の悪化に歯止めをかけるための手段として「緑の戦時経済」や「エコロジー独裁」というラディカルな手段を提唱する。 戦争の記憶からタブー視されてきた数々の概念を現在において活用可能なものとする理論は面白いし、自分も競争による格差ではなく分配による公平を追求しなければ社会に蔓延る不幸は緩和できないのではと思うので論旨には概ね同意した。 一方で、このようなエコロジー独裁を果たしてどのように実現していくのか?19世紀のパリ・コミューンや、戦前の赤のウィーン、近年では社会主義者のマムダニ氏のNY市長当選など、歴史的な事例を引用してはいるが、それはあくまで事実であって再現可能な方法論ではないような気がする。 少なくとも今のアメリカや日本政府が経済成長よりも環境問題を重要視して左派路線に転換することは現実的でない以上、厳しい戦いだろうし、理想論的だと捉えられても仕方がない部分もあるが、しかし実践の途を探さないことには人類の未来はないという、齋藤氏からの警鐘なのだろう。
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