人新世の「黙示録」
87件の記録
鱒二@masuji1232026年9月25日読み終わった第一弾の資本論に引き続き読みはじめたが、6年経過し、その内容は現実的にアップデートされていた。振り返ると2020年頃はコロナも踏まえて共創の方向に進みそうな時代であったが、実際にはそうはならず、より分断が進んだことに気付かされる。著者はもはや絶望からスタートするしかないと言う。それでもなお様々な提言を本書で掲げており、アカデミアの人間としての力強さと理想主義を感じた。

どら猫さとっち@satocchi_4282026年9月22日読み終わった「人新世の『資本論』」から6年、今度は「黙示録」。気候崩壊から選民ファシズムへ。生き抜くためには計画経済。私たちはどんな世界を生きるのか。今、斎藤幸平が呈する、これからの私たちの世界の指針。今や混沌とした大きな渦のなかにあり、分断化が進む時代、斎藤幸平が本書で示した答えは、世界で通ずるのか。丁寧に読んでいけば、希望が見いだせるはずではないか。鋭い知性が読み解く、これからの世界。それは受け入れるだろうか。
じょるじゅ。@kameupaupa2026年9月1日読み終わった8月中に読み終えたかったのですが、途中、『ドグラ・マグラ』に夢中になってしまい、予定より1日遅れでの読了となりました。 前作の内容では既に手遅れであるという危機感から、新たに書かれた本著。前著以上に、斎藤先生の逼迫した思いが伝わってきました。 私も概ね、斎藤先生の掲げる「暗黒社会主義」的なところに落ち着かない限り、人類が地球上で生存していくのは難しいだろうな、と感じています。 昨今、アルテミス計画などを筆頭に宇宙開発が盛んになっておりますが、そこにイーロン・マスク氏が大きく絡んでいるというのが全てというか……宇宙の起源云々はおまけのようなもので、地球に未来はないから火星への移住を考え始めている富裕層がいるのは間違いない訳ですよね。 開発がうまくいけば自分たち“選ばれし者”は助かるし、そもそも開発自体がお金を産む訳ですから、こんなに美味しい話はないです。 それでも斎藤先生のお話は、非現実的に思われる方も少なくないと思います。なぜだろうと考えたときに、以下の理由が浮かびました。 ① 資本主義に夢が残っている(ように感じる) ② 贅沢をやめられない ③ 気候変動や環境活動家に良い印象がない ④ 主張する気がない ①は、「たくさん働けば、良い職種に就けば、うまいこと儲かるのではないか?」という幻想が、今も根強く残っているからではないかな、と思いました。幻想というか、「世の中はそういうものだ」とインプットされてしまっている感じでしょうか。 ②は、ブランド品や高級車などが現在もある程度売れていることからもわかる気がします。ブランドって、ブランド自体がもつ優越感なども含めて買ってるんですよね。太古の昔より豪族が自身の立場を知らしめるために装飾品をつけていたように、贅沢をすることは人として逃れられない本能の一部なのだと思います。 ③は、日本で報道される環境活動家の方々が、失礼を承知で申し上げると、ちょっと非常識というか、礼儀がなっていないというか……日本人の場合、そういった振る舞いをする人の話に耳を傾ける人は多くないと思います(かく言う私もそうなので…) そして一番大きな理由かな、と思っているのが④です。何より私自身がそうなのですが、「きっと国がなんとかしてくれる」と人(というか国や自治体)任せにしてしまい、自分で動こうという人が少ないので、いろんなところでいろんなものに文句は言えど、己の意思表明を伴う“行動”はしないというか……まぁ、選挙率が軒並み3割以下の国ですからね。残りの7割は「お上の仰せのままに」ってことですもんね。 本著を拝読し、一番考えされられたのが「自分がどのように行動を起こすか」というところでした。 一度波が起きればなんとかなりそうな気もするのですが、その波を起こすための行動が大変なんですよね……かくいう自分もきっと何もしないんだろうな…と既に後ろ向きです。これが本当にいけないんですけども。 未来にもう希望はない。選べるのは絶望の度合いだけ。 その度合いは、私たちの行動次第だと喉元に刀を突きつけられる著書でした。- BLACk(へい)@Mellow29792026年8月28日読み終わった独裁というとどうしても長年に渡っての私権制限や不寛容なイメージがあるが、期間を区切ってラディカルな政策をうつには必要なのはよく分かった。 問題は短期間でいらん事しかしない可能性が高い令和8年現在の日本と一回やると味を占めて何度もやろうとする者が現れる可能性がまあまあある気はする。
耕太郎@Forester_7272026年8月8日感想すごく刺激的な本だった。気候変動や大国による専制は、進んでいるとは思うが、ここまでの危機感はなかった。 でも、確かに斎藤さんが提示しているような、ドラスティックな方法しか現状を変える方法はないようにも思えてしまう。 自分に一体何が出来るのだろうと考えてしまう。
saeko@saekyh2026年7月18日戦後に生まれた我々が当然のように受け入れている「資本主義こそ究極的な経済体制である」という固定観念を喝破し、その飽くなき成長によってもたらされた経済格差と環境破壊を批判する。 そしてハイエクが提唱した市場経済=民主主義vs計画経済=全体主義の二項対立を脱構築しながら、世界情勢の悪化に歯止めをかけるための手段として「緑の戦時経済」や「エコロジー独裁」というラディカルな手段を提唱する。 戦争の記憶からタブー視されてきた数々の概念を現在において活用可能なものとする理論は面白いし、自分も競争による格差ではなく分配による公平を追求しなければ社会に蔓延る不幸は緩和できないのではと思うので論旨には概ね同意した。 一方で、このようなエコロジー独裁を果たしてどのように実現していくのか?19世紀のパリ・コミューンや、戦前の赤のウィーン、近年では社会主義者のマムダニ氏のNY市長当選など、歴史的な事例を引用してはいるが、それはあくまで事実であって再現可能な方法論ではないような気がする。 少なくとも今のアメリカや日本政府が経済成長よりも環境問題を重要視して左派路線に転換することは現実的でない以上、厳しい戦いだろうし、理想論的だと捉えられても仕方がない部分もあるが、しかし実践の途を探さないことには人類の未来はないという、齋藤氏からの警鐘なのだろう。
弥@GoYatomi2026年7月12日左翼なので読んだ。人類の開発と生産による環境への負荷が今までの生活を本質的に破壊していく「人新世」において、それに民主的かつ平和的に抗っていくかを、マルクスらの社会主義・共産主義に基づいて論証する。提唱する新たな社会像や統治構造の実効性と実現可能性に疑問は残るものの、資本主義の限界と悲惨な結末が説得力を持って描かれており、間違いなく現代人の必読書だと思う。
midorisaejima@midorisaejima2026年6月17日読み終わったテクノファシズムと気候変動に対抗するためにエコロジー独裁を通じ暗黒社会主義なる計画経済を提唱している。マムダニ市長が行っているように公営サービスなどのコモンを拡充することは日本でも喫緊の課題だ。パリコミューンを参照にした、市民による参加型の自治やアソシエーションが自分の目にはとても理想的に映る。またルソーによると独裁が「限られた期間で社会秩序を回復する緊急措置である」と肯定的に捉えていたところが興味深かった。その先に対立のないコミュニズムが待つ。それは毛沢東やスターリンのイメージとずいぶんかけ離れる。
ほげ蔵@kirihito82102026年6月14日読み終わったマルクスにあれだけ迫ったのだから資本主義の悪の源泉・「資本の自己増殖原理(マネーゲーム)」に到達してくれれば良かったのだが…。(余剰価値については説明していたが違いがよく分からない) プロレタリア独裁とか暗黒社会主義とか物騒な言葉も並ぶがこれも斎藤氏のエンタメ精神の表れかもしれない。
よなよな読書@shogakun2026年6月12日読み終わった人新世の「資本論」の熱量に押されて、著者が出演しているYouTube の動画もみつつ読んだ。 著者自身が、気候危機や資本主義の機能不全への強い危機感を持ちつつ、どうすれば良いか、必死に考えている姿が感じられて好感を持った。 パリやベルリン、バルセロナなどの都市や、エクアドルやコロンビアといった国の事例も紹介されており、いかに自分が普段限られた情報にしか触れていないことを思い知った。
ほげ蔵@kirihito82102026年6月8日読み始めた数日前から読み始めている。作中紹介で テクノ封建制のあの本、あったなーと。 そっちの方に気を取られつつ、前菜のような形で読んでいくのがいいだろう。 ちなみにリハックとかは見ていません。
本棚のすきま@maa2026年5月19日読み終わった読了! 安定した気候のもと、経済成長を続けて物質的豊かさを享受することはもはや維持不可能。気候崩壊は避けられず、これまでの当たり前の生活が成り立たない。 前著「人新世の資本論」でも再三言っていたけれど、あれから数年経ってさらに危機感や絶望感が増している。 そんななかでも何とかそれを食い止める策として、「下からの脱成長コミュニズム」「上からの社会主義」等々どれもなるほど、、希望が持てるかも、、と思いながら途中まで読んでたけれど、八章あたりからいや、、でもこれ、実行できたらどんなにか良いだろうとは思うけど、今の人類には無理だろ、、って思うことが多くて暗澹たる気分になっちゃった。著者が「2050年ごろまで人類は抜本的な行動を起こさず、時間を浪費し続けるに違いない」って言ってるけど本当にそうなんだろうな、っていう諦念、、 3%ちょっとの人が立ち上がれば社会は変わる、と前著に書いてあったけど、今の世の中はどうなんだろう、、テクノリッチ層を動かさないと何も変わらないんじゃないかな、、うーん、、自分にできることは一体何なんだろうと考えさせられる。 久しぶりに読み進めるのに苦労したけど、読めて良かった。最初はこのタイトルってどうよ??と思ったけど、読み終わると確かにこのタイトルだな、、って思える。
本棚のすきま@maa2026年5月11日買ったこのタイトルはどうよ?と思うところが無いわけではないけど、前作の「人新世の資本論」が私の長く果てしない資本主義についての勉強のスタート地点だったこともあって勝手に縁を感じているので、こちらも迷わず購入。というか新刊が出てるのも知らなかった、、 多分というか確実に楽観的なことは書いてないと思うので、心して読みます、、!
み@marxist2026年4月28日読み終わった人新世の資本論よりは納得感はあるけど、結局日本でこういう方向性が出てくるかと言えば別問題だよなあ。憲法に対する態度や安保関連、あるいは世間一般の感覚の違いとか、欧米や南米のような社会主義の萌芽となるような動きは難しい気もする。- ムニムニマン@muni8muni82026年4月23日読み終わったp.264 民主主義には、「個人は自由である」という面だけでなく、「人々が平等に負担を担い、社会を支える」という面があるからだ。 世界の終わりはすでに始まっている。ぼうっとしている時間は、もうない。ファシズムが社会全体を呑み込もうとしている今、日本に住む私たち一人一人にできることをやらねば。

- 好石@kouseki2026年4月23日読み終わった気候崩壊によってすべてのものが欠乏していく 資本主義が加速しすぎて格差がもう覆せそうにない しかもテックリッチの最上位層があんまりそれを解決しようと思ってない よって 気候変動対策の抜本的なアクションを起こす 経済が成長をし続けるという見通しを諦める 資本主義から暗黒社会主義に転換する という提言 色々と独裁とか社会主義的なアイデアを紹介しつつこれが旧来のいわゆる悪政的なそれとは違うという制度設計上の相違点を挙げていくが、結局古い失敗政策もそうやって「我々は違う」といいながら圧政に進んだんじゃないのか 悪い独裁じゃない例として出した古代ローマの独裁官制度がそのまま終身独裁官になっちゃうわけで
- もふもふ毛布@mofu-mofu2026年4月22日買った読み終わった@ 紀伊國屋書店 新宿本店団塊の世代やバブル世代から、「若いのだから、未来は明るいと思わなきゃ」と言われてきた氷河期世代のひとりとして、未来は暗いことを受け入れた上で行動していくという考え方を広めようとしてくれる人が出てきてくれたことをうれしく思う。 p227にある「人類は2050年頃まで抜本的な行動を起こさず、時間を浪費し続けるに違いない。」ということは、感覚的にわかる。今、逃げ切れると思っている世代が少なくとも経営層からいなくなるのが、その頃なのではないか。 p264のにある「民主主義には、『個人は自由である』という面だけでなく、『人々が平等に負担を担い、社会を支える』という面があるからだ。」という部分を読み、自由の面を意識し過ぎていたかもしれないと反省した。 全体的に、今読むべき内容だと思うので、多くの人に広まってほしい。






















































