
プールに降る雨
@amewayamanai
2026年7月18日
批評の教室
北村紗衣
読み終わった
もう何もかも忘れていくので映画や本の感想を書きつけるようになったのがわりと最近のことで、そうすると作品を分析的に見ることが自然と習慣づいてきたので、さらに批評のやり方を学べばより深く内容を理解できて楽しめるのではと思い読んだのだった。
批評をするには何か特別なルールでもあるのかと漠然と思っていたけど(あるにはある)、その人の批評スタイルによるので、事実誤認さえしなければわりと自由に書いてもいいらしい、と理解。
今後、批評を書く予定はないけど(面倒なので)、この本を読んだことは大変有意義だった。
あと、やはり北村紗衣先生はうっすらおもしろい。
以下、メモ。
プロローグ
* 批評とは解釈と価値づけである。
第一章 精読する
* 作品内の事実を認定する。
* 作品が描いているものを読み取る。
* 作中に出てくるものはすべて意味がある。
* 複数回出てくるもの、しつこく描写されるもの、通常であれば出す必要のないもの(例:トイレに行く)に注目する。
* フィクションは展開に必要なことだけ描写する。
* 自分の性的な嗜好が評価に影響を及ぼすことがある。
* 信頼できない語り手に注意する。
* 登場人物が嘘をついていないか注意する(「映画館に行く」と言って出て行く人はウソをついている)。
* 作者には死んでもらう(作者の意図を重要視しない)。
* 作品の社会的・歴史的背景を理解する。
第二章 分析する
* 巨人の肩の上に立つ(過去の業績を参考にする)。
* 分析スタイルはひとつではない(戦略的に批評理論を利用する)。
* タイムラインに起こしてみる。
* 図を描いてみる(人物相関図など)。
* 物語を要素に分解する(抽象化・類型化する)。
* 作家が各作品でよく使うモチーフを整理する。
* 成功価値(作者が遂行できたこと)と受容価値(鑑賞者が得る経験)。
* 作品の「友達」と比較する(間テクスト性に注目する)。
* 題材となる作品を中心にネットワーク図をつくる(「友達」をつなげる)。
* 関連作品をできるだけ押さえる。
第三章
* 批評それ自体が芸術である(という気概を持つ)。
* 切り口を絞る。
* タイトルをつけて内容を決める。
* 一段落目で作品内容を説明する。
* 切り口を提示する。
* 切り口に沿った分析をする。
* 批評はコミュニケーションである。
* ルールを理解した上で必要に応じてルールを無視する。
* 批判を覚悟する。



