
DN/HP
@DN_HP
2026年7月18日
長い一日
滝口悠生
心に残る一節
「窓目くんは手すりを叩く手を止めて、自分の腹まわりに手をやった。若い頃は皮膚のすぐ向こうにあった胃袋が、いまは厚い肉を隔てた向こうにあると感じられる。体の表面からの距離は遠くなっても、胃袋の存在感は昔より増している。昔はそのなかでどんな音楽も鳴ることはなかった。食い道楽、私は食い道楽、と歌はまだ続いていて、歌の出処は口元から随意に腹のなかへと移動する。体が揺れれば、お腹も揺れる。余分な肉が遠心力でタイムラグを生み、それがグルーヴになる。涙を流した感じはいつの間にかひいていた。」
わたしもお腹でグルーヴを感じるようになってしまった。








