ゆい奈 "夏帆" 2026年7月18日

ゆい奈
ゆい奈
@tu1_book
2026年7月18日
夏帆
夏帆
村上春樹
どうしてこんなわけのわからない目に遭わなくてはならないのだろう、よりによって、どうしてこの私が。ーーーー誰の人生にも”よりによってこの私が”はおそらく繰り返されている。良いも悪いもすべてがこちらを向いてやってくる。だって私はこの世界の中心人物だから。いつだって視点は私にあるのだから。 序盤から終盤にかけてずっと緊張状態がつづくなか、動物たちの愛おしさが際立っていた。とてもかわいい。現実と夢の境界線は曖昧で輪郭がはっきりせず、存在すると思い込んでいるものは本当は存在していないもしれないし、存在しないと思い込んでいるものは本当は存在しているのかもしれない。「この世界に象の卵が断じて1個も存在しないということにはならない」というように、本当はあるものをないと思い込んでいるだけなのかもしれない。何が本当かなんてはっきりしない。そんな不確かさの中で私たちは生きている。 まあしかしなにはともあれ、どう足掻いても生活は続いていくわけであり、私たちはじぶんの足で歩いていくしかないのだよ。そこに物語があるという事実が私を少し強くさせてくれるのとに、乾杯!大変面白かった!ベスト本! P158「これはあなた自身の世界の物語であるからですーーーですからあなたが必然的にその世界の中心となります。そして善なるものも悪しきものも、善でも悪でもないものも、等しくあなたのもとに押し寄せてきます。ーーーあなたは押し寄せてくるそれらのものたちの中から、あるものは進んで受け入れ、あるものはきっぱり排除しなくてはなりません。それは中心人物であるあなたが引き受けなくてはならない責務なのです」
夏帆
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