
堺屋皆人
@minahiton
2025年3月28日

五つの季節に探偵は
逸木裕
読み終わった
ミステリ
単行本で読んだので文庫解説は未読。
トリックとかではなく<人間>がメインのミステリ。
主人公・みどりが高校生から母になるまでの年月に起こる事件が5本の短編連作で描かれ、成長と共にみどりも探偵らしくなっていく。(最後の春は後輩視点)
ひと口に青春やヒューマンドラマものと括れない苦味もあるけど、読みやすく、いつでもサクサク読める気軽さが良い。
ミステリ連作としても、色んな分野の素材をネタにしてあるので、事件も幅広くバラエティ豊かで飽きない。
個人的には秋の「施錠の音が」が、登場人物もオチも一番好き。
続編も出ているので読もうと思う。