五つの季節に探偵は
11件の記録
tomo015123@asayou2025年10月16日読み終わった人の薄暗い秘密を暴くことに快感を覚え、なおかつ謎を解き明かす才能を持っていることに気づいてしまった少女が探偵としての道を歩む物語。時間軸がより後ろの「彼女が探偵でなければ」では謎の解決を求める本能をなんとか制御しようともがいていた探偵が、若く未熟なまま周りを傷つけ謎を解き明かす姿はちょっと痛快。探偵でありながら決して善良ではないという塩梅が絶妙でもっと活躍を見ていたくなる。「わたしは、こういう人間なんだ。」



堺屋皆人@minahiton2025年3月28日読み終わった2025年ミステリ単行本で読んだので文庫解説は未読。 トリックとかではなく<人間>がメインのミステリ。 主人公・みどりが高校生から母になるまでの年月に起こる事件が5本の短編連作で描かれ、成長と共にみどりも探偵らしくなっていく。(最後の春は後輩視点) ひと口に青春やヒューマンドラマものと括れない苦味もあるけど、読みやすく、いつでもサクサク読める気軽さが良い。 ミステリ連作としても、色んな分野の素材をネタにしてあるので、事件も幅広くバラエティ豊かで飽きない。 個人的には秋の「施錠の音が」が、登場人物もオチも一番好き。 続編も出ているので読もうと思う。




