ジクロロ "シモーヌ・ヴェイユ アンソロ..." 2026年7月19日

ジクロロ
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@jirowcrew
2026年7月19日
シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー
シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー
シモーヌ・ヴェイユ,
今村純子
実際に労働している人々から苦しみを取り除こうとするだけでは不充分である。実際に労働している人々の歓びを欲しなければならない。この歓びは、労働の対価としての快楽ではなく、貧しさの精神を侵すことのない、無償の歓びである。労働者の生活すべてを満たすべき超自然的な詩もまた、純粋な状態に、時には光り輝く祭りのうちに、集約されねばならない。歩く人を励ますために一里塚があるように、祭りもまた、労働者の生活に不可欠である。 …… 労働者のあいだで最上のものは、労働者の生活それ自体において、芸術家が自分の芸術を介して間接的に探究する充益を手にしうるようにしなければならない。人間の召命が苦しみを通して純粋な歓びに到達することであるならば、実際に労働している人は、他の誰よりも、もっとも現実的な仕方で、その召命を果たすようになっている。 (『奴隷的ではない労働の第一条件』) 「労働の苦しみ」をヴェイユという人が語ると、聞き手にはそれが崇高なもののように思えてくる。 ヴェイユの中では、労働とは、宗教であり、芸術と見境のない概念であるのかもしれない。むしろ、「労働」という穢され尽くした記号から、人々を解放すべく、あえてそのように語っているのかもしれない。 歓び、祭り、召命。 「労働とは」を語る場が与えられたとき、果たしてそんな言葉が頭に思いつく人が、ヴェイユ以外にいるのか。そこにヴェイユの語りの凄さと、それに説得力を与える彼女の生き様の壮絶さを思う。 一見、ヴェイユの語りはただの綺麗事にも見えかねないが、それでもその語りのなかに光や希望のようなものが耀うている印象は否定できない。 読んでいて、内側からの「蠢き」を感じるヴェイユにしかできないであろう語り。
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