イシイルカ "木挽町のあだ討ち(新潮文庫)" 1900年1月1日

木挽町のあだ討ち(新潮文庫)
思わず引き込まれる構成の妙。 仇討ちの現場を見た者、芝居小屋の裏方の人物をを一人ひとり紹介するように、木戸芸者の十八、立師の与三郎、女型兼衣装係のほたるさん、小道具の久蔵とお与根さん。更には筋書の金治へと。 意図のわからないインタビューが続くうちに、どうやらこの仇討ちには裏が。 忠義とは何か、孝行とは何か。 単純だと思っていた仇討ちの背景も、語られるほどになんとも切ない話になっていく。 芝居の力。 いやあ、ずっと泣きながら読んでた。 タイトルの仇討ちがひらがなのあだ討ちだったわけ。 いやはやお見事。 2026/02/27
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