みずかり "なぜ人は自分を責めてしまうの..." 2025年3月28日

みずかり
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@mm_calling
2025年3月28日
なぜ人は自分を責めてしまうのか (ちくま新書 1845)
母のことを毒親とまでは思ってないけど「重い」「放っておけない」「離れて暮らす母が倒れたら自分の生活は変わってしまう」と、自分の人生から母をいっときも切り離せないという気持ちはある。 母娘問題をベースに自責感を紐解く構成だったけど、私個人としては、「自己責任論」が強まる現代社会の中で「自己肯定感」向上に孤独に取り組む個人たち…という酷な図式が完成した(自己肯定感という言葉を筆者は「激しく忌み嫌っている」)。 「根源的受動性」という言葉にも出合えたのは収穫。この世に生まれたことは自分自身になんの責任もない。子どもは責任ゼロで生まれてくる。そして、主体的に生きるためにはこれを親に承認されることが必要。(ここの帰結がよく分からなかったから、提唱者の芹沢俊介の本も読みたい) それにしても、母親が「常識」として背負わされてる母性神話とか自己犠牲もしんどすぎる。このへんをそのままにして健全な育児を目指しても、母親だけがまた負担増になるのだろうな、、。そして負担が増えると子供に矛先が、という今のサイクルが維持されてしまう。
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