
人工芝
@_k55y
2026年7月20日
星を編む
凪良ゆう
読み終わった
この作品を読んでいると、「人は誰かの人生の脇役でありながら、その誰かにとっては決して脇役ではない」ということを何度も思わされる。
名前も知らないような誰かの言葉や、小さな優しさ、あるいは何気なく交わした時間が、その後の人生を支えていることがある。
『星を編む』は、そうした目には見えない糸を一本一本確かめるように描いている。
印象的なのは、善悪や正解を簡単に決めつけないところだ。
人は誰しも未熟で、誰かを傷つけることもあれば、救うこともある。
そのどちらか一方だけで語れる人間はいない。
だから登場人物たちは皆、不完全なまま生きていて、その姿が驚くほど現実に近い。
読みながら何度も、「この人にもこんな事情があったのか」と視点が揺さぶられ、人を理解することの難しさと尊さを改めて考えさせられた。





