
ゴトウ
@ptk510
2025年3月28日

魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話
ルル・ミラー
読み終わった
一応ノンフィクションの体裁で描かれる物語。
心に傷を持つ作者が、世界の魚の2割を名付けた学者の痕跡を追う内に“人生の意味”を見出していく過程がとてつもなくドラマティック。
個人的に作者の心情と共感する部分が多くて名著だった…!
初見は完全に装丁買いでした。はい…
魚が分類学上は存在しない(ことになる)という話も興味深いし、知識欲をゴリゴリに満たせます。
それにしてもデヴィッド・スター・ジョーダン氏、読み始めと読破後で印象が180度変わるな…
正に自分自分が「人間も等しく自然の一部なのだから人生に意味はない」と思って生きてきた側の人間なので、終盤の作者の心境と“タンポポの原則”を知って、そういう捉え方もあるんだそういえば…と目が開かれた感覚も得られて良かった🐟
ラストは間違いなく愛と人生の物語。


