
ほんのうに
@bk_urchin
2026年7月19日
一次元の挿し木
松下龍之介
読み終わった
@ 自宅
数百年前の人骨と失踪した妹の DNA が同じ、という魅力的な謎を軸に、ぐいぐい読ませる引力があった。結末はあまり予想できなかったけど、そう来たかーという感じ。
人物・情景描写が印象的。紫陽の利発でどこか陰りのある少女感の描写は、彼女に傾倒する主人公の行動の原動力と、入れ込んでしまう不安定さの説得力になりながら、謎が解かれたときの衝撃を際立たせるためにも機能していた。
「ちゃぽん」という音を死の象徴としてリフレインさせたり、今は使われていない古びた研究所のジメッとした感じの描写も上手く、ホラー的な要素も楽しめた。



