むこうやま "たった一人の読者を生きる" 2026年7月20日

たった一人の読者を生きる
第三者からすれば些細な、取るに足らないものに見えるかもしれないけれど、そのささやかなものに本当に支えてもらうことって人生の中では幾度となくあって、それを適度な距離感と身の丈で伝えてくれる本であった。荒井さんらしい誠実な愛情表現というか、愛に溢れた本である。 〈影に守られ影に焼き付けられて、/恨んでいたものを、/手放していったときに、/覚える居場所〉〈でも、そこを歩いていけば、/必ず自分の物語に出会う〉 これで電車の中で大泣きしてしまい(恥ずかしい)、最後の2編をちょい残ししてしばらく寝かせていたのだが、 〈誰かのことを大切に思うって、その人が大切にしているものをこちらも大切にするっていうことだと思うんです〉 ここでまたまんまと泣かされてしまった。悔しい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved