
こたつ
@pgrpgar
2026年7月20日
潮騒
三島由紀夫
読み終わった
ダフニスとクロエに着想を得て書かれたという作品だけあって、ストーリー自体は今では手垢まみれの青春ラブストーリーだ。
ただそれを凡百の物語と全く違うものにしてしまうのが、三島由紀夫の筆力なのだろう。
島の情景、人体の写実的な書き表し方、それぞれひとつひとつが瑞々しく物語を彩っていく。ページをめくるたび読者の鼻腔を潮の香がくすぐり、若い進治や初江の肌の青々とした弾力を思う。それを確かめに、神島に行ってみたくなった。
読みやすいので三島由紀夫作品を初めて読む人にはおすすめしたい。
