みぎた
@mj-bt
2026年7月18日

私とあなたのあいだ
木村友祐,
温又柔
読み終わった
タイトルと目次だけで、これは読まないと、と。
読み進めながら、そうそう、などと同意する箇所はいくつもある。
以前からそう感じていた、とか、おっしゃるとおり、とか、その捉え方もあったか、など、その都度感じ方は一致してはいないのだが、少なくとも、自分はそうは感じない、とか、それは違うんじゃないか、などということは、ない。
されど。
「声と言葉」「動物とヒト」「持てる者と持たざる者」「文学と社会」「性と性」「国家と家族」「リアルとヴァーチャル」
それらの「あいだ」に立つ ー それは、中立、ということを意味しない ー こと。
そして、そこから、「いま、この国で生きるということ」を考えること。
そのようにして、2人の作家が交わした往復書簡から、突きつけられる。
弱い側にあるものが直面する劣悪な状況を目の当たりにし、腹を立て、また、絶望しながらも、安全なマジョリティの側にいるあまり、傍観する ー 他人事として眺める ー ことはなかったか。
考えることから逃避する ー 逃げ出して 安全なところに身を隠す ー ことはなかったか。
それにしても、これらの書簡は、2019年2月から2020年8月までの間に交わされてきたものという。
(そして、それをまとめて出版されたのはその年の10月だとも)
それから6〜7年経って、書かれている状況 ー そのいくつかを、既に忘れてしまってはいなかったか? ー は、決して楽観を許さない、より深刻なものとなっているといえよう。
そのような中でも、常に、弱い側にあるもの・ことから意識を逸らさずに、共感し、「絶望をしないという希望を持ち続ける責任」(P78)を果たさなくてはならない、はず。
当事者として。