マオ
@pb-mao
2026年7月20日
図説 デザートの歴史
ジェリ・クィンジオ,
富原まさ江
読み終わった
世界の優れた料理書を選定するIACP料理賞を受賞した経験者であり、デザートをこよなく愛する著者による一冊。読了。
デザートにまつわるエッセイに始まり、豊富な知識と緻密に裏打ちされた出典の数々と共に、食事の最後を飾る至福の時間にまつわる歴史に関してのエピソードがたっぷりと味わえる。
人々の暮らしに根付いた食文化を通した時代情勢、微笑ましい家族の思い出の味や突拍子もない貴族の栄華を象徴する工芸菓子など、当時のレシピを交えながら進化していくデザートの時間。
序章からうかがえる著者の人柄もさることながら、なにより締めくくりのこのエピソードが好きだ。
『食事で一番おいしいのは最後のコースだと考える私のような人間にとって、今ほどよい時代はない。手作りか市販のものかに関係なく、その昔栄華を極めた人々が想像すらできなかった材料や器具、さまざまな選択肢がある』
(中略)
『アイスクリームは王様の食べ物ではなくなった。誰でも好きに楽しめばいい。さあ、デザートの時間の始まりだ』(第六章 変化は永遠に より)
読みながら、冷蔵庫で待ちぼうけさせていた生クリームでパンナコッタを作ったので、今夜は冷たい手作りデザートを食べます。