阿久津隆 "八月の光" 2026年7月12日

阿久津隆
阿久津隆
@akttkc
2026年7月12日
八月の光
八月の光
ウィリアム・フォークナー
256ページは右上も右下も折られていて、右上の折られ方は二重の折られ方で、だからずいぶん折られたページで、「その間絶えず考えていて、『ああ、そうか。これがそうなのか』。」という箇所に緑のボールペンの線と赤のボールペンの線が二重に引かれていて、初めて読んでから20年とかが経ったのだと思うけれど、そこに二重に線を引きたくなる感覚はいまでもよくわかる感じがあって、20年前の僕と20年後の僕が互いに理解を示し、慰め合うというか、励まし合うような、そういう感じを受けて、それは救いようのないことにも思えたし、強めの救いにも思えて、どうしてか、涙が出そうになったし、こういうときは涙が出てくれたほうがずっといいのですが、とも私は考えた。
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