
和月
@wanotsuki
2026年7月19日
殺しへのライン
アンソニー・ホロヴィッツ,
山田蘭
読み終わった
どんどん続きが気になっていくホーソーン&ホロヴィッツシリーズ3作目。
今回は英国本土を離れ、文芸フェスで訪れた島が舞台。田舎の島らしい牧歌的な描写の中に、そこはかとなく不穏さ漂う舞台が良い。
殺人事件が発生してから始まる話ではなく、途中までは文芸フェスとイベントに関わる人々のやり取りが導入となっている所も新鮮味がある。
解説にもある通り、本筋から外れる謎解きが発生して、その謎解きから派生して手掛かりを掴んでいく構成が本当に秀逸。それで?それで??と続きが気になり、どんどんページを捲っていってしまう。
作品単体の殺人事件の真相についてもそうだが、シリーズ全体でホーソーンの謎に迫る手法も面白い。そして、その謎を追う存在が著者であるホロヴィッツである所も魅力。
ミステリーのシリーズものを読む時、作者はこのお話をどう進めていくのだろう?と考えながら読んでいるけど、本シリーズは著者も読者側に立ってくれているような気がして、100%仕掛人という感覚がしない。
ホーソーンの魅力的な人物像は勿論、ホロヴィッツの立ち位置が絶妙な面白さを生み出しているのだと感じる。



