
yt
@yt
2026年7月21日
「夫婦」不在社会
三宅香帆
読み終わった
「なぜ現代日本の物語から「夫」という自意識が消え、父が不在になり、親子の絆ばかりが過剰に描かれるのだろう?」(p34)
家族というだけでは見えてこないので、親子と夫婦の関係を考える。
「村上春樹という作家を、自分のなかでどう捉えていいのか、いまもよくわかっていない。自分が読み続けるなかで、考え続けたい作家であることはたしかなのだが、そのなかでも私はおそらくこの「眠り」という小説について考えたくて、この作家について何かを書こうとしているのだと思う」(p140-141)
村上春樹に家父長制や戦後日本を背負わせるのは終わった。
文芸批評家の手くせのようで、読書体験からかけ離れているから。
たとえ本人が意識していたとしても、文学からはもう少し無意識の領域に耳をすませたい。
「だからこそ。しかし、だからこそ、だ」(p228)
「私」としての時間を取り戻すためには、意識して時間をかけることしかない。









