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どんなプロの書評より皆様の感想が沁みます。 ただ眺めているだけで読みたい本が溜まっていくの、誰が責任とってくれるんやー
  • 2026年4月8日
    平和と愚かさ
    「ぼくたちはいま、あまりにも政治について語りすぎている。そしてそのせいでどんどん平和から遠ざかっている」(p10) 考えないことを考えた。 「平和が成立するためには、それを支える裏方が必要なのだ」(p104-105) こんなにも力強く私たちの日常が肯定される言葉はない。 「平和は詩でつくられる。詩は愚かだ。暴力的でもある。しかしその愚かさを失ってしまえば、ぼくたちは結局のところ永遠の戦いに閉じ込められるだけだろう。心の傷は、賢さではけっして癒されないからである」(p159) 考えないこと、忘れることが人間の武器になりそうだ。 「悪の愚かさについて、それはすなわち、悪における超自我の欠如の意味についてということなのだ」(p278) 「二〇世紀の哲学は、このような虐殺についてほとんど考えていない」(p395) 旧ユーゴもウクライナも、中国もルワンダもベトナムも。 観光客の視点だから私にも哲学できるということを教えてくれました。 「そして皇居でも爆心地でも政治的な判断が停止する」(p491) 最後は広島で終わる。 すごいものを読んでしまった。 これをたまに読み返すという生涯になりそうだ。
  • 2026年4月4日
    幼年期の終わり
    幼年期の終わり
    「人類はもはや孤独ではない」(p22) AIと話してる場合ではない。 「歴史上のどの時代と比べても、これはユートピアだった」(p138) 戦争があっても、遠くから見れば理想に漸近しているのだろうか。 「地球は、百年前と比べ、不公平は少ない反面、はるかにちっぽけな星になっていた」(p179) ユートピアとディストピアの差分を見ることで、何が大切なのかを教えてくれる。 「その助言は、過去のどの時代のどの親にも与えられてきたものと同じではあったかもしれない」(p344) 子供も宇宙船も交響曲も、等しく人類の生み出した可能性だ。 「つまり、これが人類の最後だというわけだ」(p396) 誰も予見できないし、どのくらい未来かもわからない。
  • 2026年4月3日
    新・解きたくなる数学
    新・解きたくなる数学
    やっぱりむずい。 ぜんぜん解けなかったが、答えを見ればあら簡単。 賢くなった気がしてくる。 気がしているだけですよ。
    新・解きたくなる数学
  • 2026年4月3日
    解きたくなる数学
    解きたくなる数学
    「どのような数学上の考え方を内包したいのか、問題として不備はないか、心が動くような構成になっているか」(p131) むずい。
    解きたくなる数学
  • 2026年4月2日
    レテの汀
    レテの汀
    「だれにも裁かれず、だれにも憎悪されず、そしてだれにも赦されないまま」(p25) だれも傷つけたくないが、傷とはなんなのかよくわかっていない。 傷なんてないんじゃないかと思いたくなってくる。 「決定的な言葉を避けて、遠回りして。なにかを、先延ばしにしつづけているのかもしれない」(p91) 家族って、わかったふりして全然わかってない。 第三者がいるといい、犬でも、観光客でも。 表紙はもうこれしかない。
  • 2026年3月31日
    お隣さんの置き配がヤバすぎる
    「私は極力人間とかかわらないほうがいい、それが自分自身と社会のためなのだ」(p15) 新世代の家事代行が、カフネの想像力をこえてきた。 「きっと私たちが出会ったのって運命なんですよ」(p141) 置き配からずいぶん遠くまで来てしまった。 こんな事態に誰がしたんだか、よく分からないところがすごい。 「もう自分の人生に存在しなくなった人にすがって生きている自分が少しだけ怖くもなった」(p236) 人への思い込みはたいてい裏切られる。 人は自分と違うから面白いしありがたい。 サプライズ!
  • 2026年3月29日
    ノーメイク鑑定士
    ホワイトカラーの職場環境を嘲笑う4短篇。 「押すのではなく流す、スカラーではなくベクトル」(p23 フットブレイク) 微妙な人間関係のゆらめきの中で仕事は差配されていく。 「どんな人のどんな体形も必ず社会性を持っていて、好むと好まざるとにかかわらず何らかのメッセージを発している」(p59 未経験の男) 感情が動くとき何が起こっているのか。 「残業警察って残業を取り締まる立場なのに自らも残業しているという存在そのものの矛盾を抱えている」(p92 我らがDNA) 人を管理する難しさ、人にできるわけない。 「夢の大舞台での数分、あるいは数秒のために、その何千倍もの労力を費やすアスリートのようだ」(p130 ノーメイク鑑定士) 刷新される職場環境でも人の心は変わらない。 さあ、お仕事お仕事、みんな大好きでしょ?
  • 2026年3月28日
    蒐集家ジミーと難民少年トリスタン
    蒐集家ジミーと難民少年トリスタン
    冒頭から風景が一気に描写され、ベルギーの街に入り込めます。 「イブラヒミ一家全員の名前を覚えるのに苦労していたジミーのために、子どもたちは部屋の真ん中で年の順に並んでみせた」(p34) 難民の苛烈すぎる過去、現在の苦難。 子どもたちがかわいそうという感想しかない。 「わたしたちは計画を実行する」(p66) つらい。 「この一年、毎晩、自分の部屋で穏やかに寝ていたことを恥ずかしく思った」(p88) つらいよね? 訳者あとがきの著者インタビュー、えーっ!てなります。
  • 2026年3月26日
    あなたが走ったことないような坂道
    「あたしは雲なんか一つもない真っ青な空にそのまま落ちてしまいそうで、落ちてしまいたかった」(p13) ある時期にしか書けない小説がある、って言ったら怒られるだろうか。 でもそれくらいの加速度。 「お互いのこと、何もわからないようで、全部理解できるような気も、した」(p51) 報道に触れるのがつらいとき、本を読むときの罪悪感。 人が死ぬのに慣れすぎてしまっている。 「国境はその真上に立っている人の身体を引き裂いていくから、それをどうにかこうにか一つにまとめようと必死で生きている人がこの世には何人もいて、あたしも、そのひとりなんだ、だから生きなければならなくて、それが可能であることを証明しなくちゃいけない、から」 わたしも、そのひとりなんだ。
  • 2026年3月25日
    悲しみは羽根をまとって
    悲しみは羽根をまとって
    「ぼくがカラスから学べることはきっと多い」(p38) 妻を亡くしてからの数年間、夫が生きた。 なんとか生きた軌跡の迫力たるや。 「どっちにするか、自分たちできめなさい」(p51) 子どもたちもなんとか生きた。 すべてが夢のようでいて、すべてが現実のよう。 前進しているという実感が持てない時代に、進むという意味を問い直そう。 「正真正銘、本当の話なんだ」(p158) 子どもへの愛、亡き妻への愛、こんな奇妙な文章で伝わってくるとは。
  • 2026年3月22日
    ゲンロンy 創刊号
    ゲンロンy 創刊号
    「今の時代に批評誌かぁ」(編集後記) 編集委員の気合いが詰まった創刊号。 やってくれたぜ! 愛と狂気のマーケット、Qウェブ、怪物的真理、天下主義、そして瀬戸内海。 ジャンルもバラバラな研究者たちがカルチャーや帝国について話すとか、他では読めません。 というか、そもそもジョージア研究者って! 三宅香帆の四国愛も他では読めませんよー
  • 2026年3月19日
    批判的日常美学について
    「私たちの生活では、道徳と美が癒着してしまっている」(p4) 著者の引っかかりを丹念に解きほぐす作業が、とにかくわかりやすく書かれていて素晴らしい。 労働にともなうモヤモヤしたものは何か。 消費のギラッとした感覚は。 自炊や丁寧な暮らしの押し付けにもうんざりしてて。 「私たちにとってもっとも身近な美的経験であり、パフォーマンスであるこのマスターベーションとセックスを語らないでは、日常美学をしたことにはならないだろう」(p198) タブーはない。 性格差別については、1000年後にまた会いましょう。
  • 2026年3月16日
    はくしむるち
    はくしむるち
    「人間はいわば怪物もどきであり、逆に怪物もまた人間もどきなのだと」(p62) 全集がある時代の沖縄の子どもたち。 グラフィティや組踊、ゴーパチが何を救ってくれるのか。 「ぼくらが戦った、さいごの陣地に、修仁、お前もまた戦後に戻ってきたのだった」(p194) 戦争を知る世代もいなくなってしまう。 内と外の問題は白紙のままで、これからどうなってしまうのか不安しかない。 それでこのエピローグとは、完全に置いてかれました。 前作もすごかったけど、これで2作目とは・・・とんでもねー。 サブカル、特にウルトラマン知らないと、別の意味でも置いてかれます。
  • 2026年3月14日
    かないくん
    かないくん
    この絵本をどう終えればいいのか分からない
    かないくん
  • 2026年3月11日
    ラーメンと愛国
    愛国もやばそうだが、護国もやばそう。 「こうして地層のように積み重ねられたラーメンの記憶が、やがてラーメン=国民食という、日本人全体が共有する共通意識に結実していったのだ」(p133) 国を語るよりも文化を語りたい。 チキンラーメンでも二郎でも、普通にあるものが愛おしいじゃないか。 「日本社会が一旦は捨てたはずのさまざまな伝統や制度が、再びラーメンの世界に浮上してきているように見える」(p262) 何を題材にしても、いつもしっかり社会を語ってくれる、信頼してます。 15年いろいろありました。 悲しくなるけど、月日は過ぎるんだなと思った。
  • 2026年3月8日
    ラーメンと瞑想
    「脂と塩の快楽を最大化するために、全力で挑む。それがラーメン富士丸という崇高さを持つ食べ物との対峙です」「富士丸に挑むことで、我々の修練は完成すると?」(p42) 最初はどこまで本気なんだと思っていた。 でもゆくゆく本気なことがわかる。 大事な話をしている。 「人間の自然本性はラーメンと瞑想だけで生きていけるように作られてはいない」(p69) 繰り返されるラーメンと時の部屋での修行。 都会の真ん中でも賢者として生きられることを教えてくれました。 「中年男性を救済するのは恋愛でも家族でも国家でもなく、世界や時代に貢献する『事業=作品』と『宇宙と直接つながる技術』であると確信しています」(p205) だーれが殺したクックロビン!
  • 2026年3月5日
    フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書)
    「ラーメンの前ではあらゆる人は平等という独特の道徳感を身につけているのが日本人である」(p12-13) スタバやクアーズビールにはない、日本独自の均一性を守りたくなってきた。 都市と地方に共通する消費態度もある。 「それが美味しいし楽しいからという単純な理由からだ」(p203) 魔術化したフード左翼も、民主化したフード右翼も、連帯できればどっちだっていい。 美味しくて楽しければいい。 しかしジロリアンとオリーブ少女は一周まわって話が合いそうだ。 写真の表はp59
    フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書)
  • 2026年3月1日
    火星の人〔新版〕 下
    火星の人〔新版〕 下
    希望と絶望、また希望。 何があっても解決するのが宇宙飛行士の仕事だ。 「みんな、高校のときにエッチしたことなかったでしょ」(p22) オタクが活躍するのは良い小説の兆候。 「ローバーとトレーラーはちょうどいい温度に調整されているのに、ベッドルームはいっこうに温まらなかった。まるで僕の人生のようだ」(p157) みんなが幸せになれるようにできている、ただ不均一なだけなんだ。 「地球にもどれたら、全員にビールだ」(p215) 映画も小説も、めっちゃ良かった。 「ありとあらゆるテストをしました。シミュレーションも山ほどやりました。すべてが予定どおりにいってくれれば、成功するはずです」(p237) 今日の糧食は全量だな、なにもなし茶とともに。
  • 2026年3月1日
    火星の人〔新版〕 上
    火星の人〔新版〕 上
    「NASA史上最大の自己過失を認める声明を発表しなければならないばかりか、その一部始終が永久に記憶されることになるのだ」(p104-105) 青いフォルダーから赤いフォルダーへ。 ちょっとのイレギュラーなことに対処できなければ即死亡、という宇宙飛行士のルール。 なかなかきびしい。 「ぼくは火星の王である」(p164) 開拓地での全能感はいつの時代でも変わらない。 ひとりぼっちなら、そもそも人権は問題とならないからね。 「地球でビールをおごるのを楽しみにしているからね」(p248) はたしてビールは飲めるのか? 下巻に進みます。
  • 2026年2月25日
    クリュセの魚
    「火星は、十八世紀のアメリカや二十世紀のアフリカとは異なり、宗主国からあまりにも離れていたがゆえに、独立する必要がなかった」 (p54-55) 日本が独立国家ではなくなり、その末裔が火星で象徴となる。 「あなたにその幸せを奪う権利があるのか」(p123) 皇帝の人権が問題ならテクノロジーで象徴を作ればいい。 「世界は複雑で、因果の流れは絡まり、人間は決してそれを管理できない」(p144) 火星には大統領ではなく、プリンセスが立てられる必然性。 日本固有の感覚が直接スペースコロニーに結びつく必然性。 そして家族についても考えた。
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