

yt
@yt
どんなプロの書評より皆様の感想が沁みます。
ただ眺めているだけで読みたい本が溜まっていくの、誰が責任とってくれるんやー
- 2026年2月11日
そいつはほんとに敵なのか碇雪恵読み終わった「というかそもそも、敵ってなんなんだ」(p6) 様々な仮想敵が検討される。 「わたしは誰かの痛みを自分の痛みで塗りつぶすことを連帯と呼ぶのかどうか、今もまだよくわかっていない」(p56) 「自分が仕事に躍起になっていたのはそれが親からもらえなかった承認や賞賛を得られる手段だったからじゃないかと思う」(p83) 敵はいなかった。 悪は存在しない(濱口竜介)のと同じように。 「違う政党を支持する人たちがこんなふうに友好的に、ユーモアを交えながら一堂に会することができるのか」(p120) 今回2回目を迎えたゲンロンのあの夜の話もあった。 政治も選挙特番も変わってほしい。 - 2026年2月9日
ロスト・シングショーン・タン,岸本佐知子読み終わったたまにこういうとんでもない絵本に出会ってしまうからやめられない。 「この話の教訓はなにかなんて、聞かないでほしい」(後半のほう) 細部に神は宿る。 情熱が細部を生む。
- 2026年2月8日
エリックショーン・タン,岸本佐知子読み終わった「そしてついに、だれかが台所の戸棚の中にあれを見つけたのだ」(後半のほう) 他者と心を通わせることの難しさ。 他者の優しさ。 ショーン・タンという作家を知れてよかった。 選挙? なんですかそれは
- 2026年2月8日
Street Fiction by SATOSHI OGAWA(1)JAPAN FM NETWORK,TOKYO FM,小川哲読み終わったこの対談相手で面白くないわけない。 万城目学 「リミッターが外れていたんですよ」(p21) 小泉今日子 「女性がそうした葛藤や縛りから解放されつつある社会の中で、それぞれが本当に自分の感覚で書いているなっていう感じがします」(p42) 渡辺祐真 「15、6年ぐらいずっと男子校にいたやつが、女の子に出会うと、身を滅ぼすんです」(p60) 千早茜 「私は小説を書く時、一作、一作に自分の課題を設け、それを克服するために書いているので」(p85) 逢坂冬馬 「僕は小説家としての一番の資質は、その小説を執筆しているときの自分が好きでいられるか、楽しくいられるかだと思っています」(p105) 古川未鈴 「アイドル辞めたら、私マジでなんにもねぇな」(p122) 太田光 「理解したいっていうか、やっぱり自分が助かりたいんですよ」(p140) 九段理江 「いやそれ、ちょっと、私が想像していたよりも恋ではないですか」(p169) 濱口竜介 「本当に何かを感じたら表現してください」(p180) 加納愛子 「なんでこんな大喜利おもろいやつが小説家になる?」(p207-208) 福本伸行 「根っこにあるのはやはり若い頃の忸怩たる思いですね」(p230) 加藤シゲアキ 「でも、あの空襲について知ってしまった以上は、伝えたい」(p241) さあ、次は火星に行くぜ! 追伸、めっちゃ降ってる↓
- 2026年2月5日
黄色い家川上未映子読み終わった「青春みたいだと思った」(p173) 想い出がいっぱいなら、生きていける。 「あの瞬間だけ、金がこの世の中でいちばん無意味なものになるんだ」(p369) お金が人を狂わせる、でも一度狂った人にしか見えない静寂があった。 「わたしらの家、黄色にする」(p478) 無理なことなんか、なんもないけど、わたしたちはがんじがらめで身動きとれないよ。 「すべてに倦んでいた」(p544) 悲しみの中で思い出される最高のカラオケ、リップヴァンウィンクルの花嫁を思い出した。 何もなかったように、生きていける。 - 2026年2月3日
セカイ系入門渡邉大輔読み終わった「三島由紀夫とセカイ系的なもの」(p179) 「初期大江健三郎のセカイ系」(p183) 新海や庵野だけじゃない! 2002年に生まれ、いろいろ変遷があった物語構造「セカイ系」。 1930年代まで戻って、現在の状況である推しや界隈、2.5次元まで、セカイ系の視点で考える。 もはや日常系の時代で、コンテンツがまったり消費される時代に、セカイ系はどうなってゆくのか。 というどうでも良いことをつらつら考えられる、貴重な時間でした。 ↓年表も充実(p276-286)
- 2026年1月31日
読み終わった「本当に辛いことは、言い出すのも苦しいものだ」(p28) いい。めっちゃいい。じわじわとくる。 「私という人間が大丈夫だったことなんて、一度たりともない」(p55) 心が擬人化して宙に浮かんでる。 外部環境と身体がぶつかるところが心なんだと東畑開人も言ってたし。 「何かがぐるりと一周したのを感じる」(p92) 誰も知らないバグが世の中にはあって、こっそり改修されたり、されなかったりしている。 誰も知らない話も世の中にはあって、誰にも話されずに宙に浮かんでいることもある。 (表題作) 「あれもこれも、相撲なのかもしれない」(p105) 体の不調のように身体性を感じる時、長い夢から目が覚める。 「祟りとはもしかしたら、怒りではなく悲しみを契機とするのかもしれない」(p139) 夢を見ている間に、生活は進んでいるし、子どもは成長していた。 (森と百式) - 2026年1月29日
時の家鳥山まこと読み終わった家について、あまりちゃんと考えてこなかった。 意匠を描くということについても。 「温められた無垢の床板も漆喰の白い壁もまた膨らみ、随分と前に過ぎ去った梅雨時に溜め込まれた水分は乾いた空気へと時間をかけて預けられてゆく」(p2) 建築士の著者が住宅をこんなにも動的に描いてくれる、生き物みたいだ。 「10年前のことなんて、昨日のことみたいにおぼろげです」(p57) 人との対話と。 「なぜ自分は残しておかなかったのだろうか」(p78) 建築との対話で、家とは何かを探るふりして人間を語る試み、意欲的です。 「人間の最期と家の最期はよく似ているかもしれへんなあ」(p125) - 2026年1月27日
叫び畠山丑雄読み終わった「遠い鐘の余韻だけがいつまでも過ぎ去らない」(p4) 大衆の阿片が機能しない現代に、必要なものは万博か否か。 「念仏が叫びに、叫びが念仏になる」(p90) 叫んだもんがおらんようになっても、来歴のない土地で漏れ出した叫びに晒される。 「道ならぬ恋の、道がなかったとすれば後は散歩か」(p97) 郷土史のどこかに書いてある自分と遭遇したい。 一応、恋愛小説と言えなくもない、か? - 2026年1月25日
言語化するための小説思考小川哲読み終わった「この国に法律が存在しているように、小説にも法律がある」(p12) 小説とは何か、著者とともに考える贅沢な体験。 思ってもないことが言語に圧縮される気持ちよさ。 「小説という形だからこそ、通常のコミュニケーションではあまり起こらない現象を発生させることもできるのだ」(p75) やっぱり小説はいい、という手垢にまみれた感想しか出てこない、嬉しい。 「「自分の価値観」を捨てると世界がどう見えてくるか」(p117) ゾンビになってまで、何かを考えたい。 その方法を教えてもらえました。 名作を描き続けているという自信と。 まだ途上なんだという謙虚さと。 読者に楽しんでもらおうというサービス精神と。 小説を超えた先に連れて行ってやるという意気込みと。 全部好きです。 - 2026年1月22日
まだ、うまく眠れない石田月美読み終わった支援者でも当事者でもないから「そっか」としか言えないよ、それしか思いつかないよ。 「誰も私たちを評価せず、誰からの視線もなく、開け放した窓から風が流れていた」(p54) 魔法使いだった著者。 姉との大阪生活、なんとも言えない、希望とも、悲しみとも。 「働けない者の苦しみはあまり知られていない」(p196) こんな体重と魂が乗った文章の前では、うっかり感想書けないよ。 麦茶でつくづく生活の大事さ、有り難さを感じました。 「あんた見てるとおもろいでな。それだけや」(p120) どうかあなたの明日が幸せでありますように。 - 2026年1月19日
- 2026年1月18日
- 2026年1月18日
- 2026年1月17日
野の医者は笑う東畑開人読み終わった「現代社会に対してゲリラ戦を展開しているようではないか」(p73) スピや心霊によるセラピーを受けまくった浪人心理士が心の治療について考える。 「そうだとすると、大変なことになる」(p99) こんな面白くて裏表がない文章で、つい著者を信頼してしまう、うまいよね。 「それはいわゆるポストモダンと言われる現代の不安だ」(p104) 不安で不安で、もう笑うしかない。 「私の研究は、臨床心理学の先人が築き上げてきたものを破壊するものではないか」(p183) え? 手から金粉出したことないの? - 2026年1月15日
- 2026年1月13日
無敵化する若者たち金間大介読み終わった「そこにあるのは、日本の将来にも自分の将来にも不安いっぱいで、それを打破しようにもまったく自分に自信がなく、ただただ拒否されることを恐れる若者たちの姿だ」(p71) 古市憲寿「絶望の国の幸福な若者たち」から状況は変わってないし。 言い訳を求め、男女別に行動するようにもなっている。 静かな退職に居心地の良さを感じて、そりゃ出世したくなくなるわなあ。 「こうして大切な子を守ろうとする愛情が、徹底した正解主義へと変換される」(p239) 「これは親の愛情の話なのだ」(p250) 誰かが悪いわけではない。 そして、日本社会の課題ではなく、あくまで一人の若者の話だった。 - 2026年1月10日
置き配的福尾匠読み終わった「コンテンツから作品へ、ポジショントークから日記へ」(p19) 置き配の居心地の悪さは「コミュニケーションを偽装した内向きのパフォーマンス」(p42)だったからか。 いろんなことを真剣に考えると、ここまでくるかという境地。 カートに乗っている犬に関して、これを散歩と呼ぶのは、人間の犬に対する責任だった、とか。 文章が少しずつ分かりやすくなってきた気がするが、わたしのようなものにはまだまだ難解です、助けてください。 「批評の意義とは、人格的で双方向的なコミュニケーションから離脱した言葉を生み出すこと」(p.229) 次作も期待、ずーっと期待。 - 2026年1月8日
読み終わった「4は正直だが、3は信用できない」(p35) 様々な実験や生成モデルによって共感覚とはどのようなものかを探っていく。 高い音とか、黄色い声とか、左から右へ向かう心的数直線とか、ブーバ/キキ効果とか。 実は誰でも共感覚を持っているという驚き。 なぜものが見えるのかから始め、意識とは何かまで考え続ける。 「色は他の感覚で確かめることができない」(p77) 自己組織化マップでナンバーフォームの形状を再現するとか、変なことやってます。 人が世界をどう感じているか、少しずつわかってきた。 「これで共感覚の謎が解けたと言えるだろうか」(p243) 世界を見ていると思ったら、すべては想像の産物だった、模様。 - 2026年1月3日
性的であるとはどのようなことか難波優輝読み終わった「「性的」であることと「えっち」であることは違う」(p21) たびたび炎上する性的表現について検討される。 「生活感情に根付いた議論をしたい」(p28) 身近な問題を身近な言葉で説明してくれる、著者の誠実さはいつものことで、ほんと有難い。 「こうした高尚な喜びと対比して、性的快楽は低級な快楽として瑣末なものに位置づけられたりする」(p151) 「変な話になるだろう。けれど、きっと大事な話になると思う」(p178) 排除のための連帯にならないように心がけたい。
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