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どんなプロの書評より皆様の感想が沁みます。 Reads眺めているだけで読みたい本が溜まっていくの、誰が責任とってくれるんやー
  • 2025年7月12日
    マンションポエム東京論
    「代官山のロミオ&ジュリエット」とか! マンション広告に冠される詩的煽りコピー、マンションポエム。 邸宅、住まう、迎賓、杜などの独特の言葉から社会が説明されるという、表象文化論のお手本のような本。 マンションなのに「それは布」とか、著者がどんどんツッコむフリップ芸スタイル。 もちろんChatGPTにもポエム書かせてます。 都市論、東京論、タワマン論、横浜・湘南問題が展開されます。 「恋愛はローンを組まない」(p117) まさか恋愛や結婚、ジェンダーまで語られるとは。 わたしも川崎から東京全土を掌握したい。
  • 2025年7月10日
    ヒルビリー・エレジー
    ヒルビリー・エレジー
    地球上のどこよりも豊かな国で。 ラストベルトの労働者階級を生きたJDヴァンスの自叙伝。 貧困から海兵隊を経てアイビー・リーグのエリートへ。 全部書いてある。 そして後半は彼にしか書けない。
    ヒルビリー・エレジー
  • 2025年7月9日
    モールの想像力
    人は歩きたい。 だから「モールは商店街の正統な後継者だ」(p28) 大量のコンテンツを参照してショッピングモールの構造−機能相関を探った、展覧会の書籍版。 「バリアフリーが圧倒的に広い面積で達成されているのはモールである」(p44) 「客的−裏方的二重体」の東浩紀と「バックヤード」の大山顕の対談で、都市の今後を夢見れました。 なぜジョン・ジャーディはモールの建築模型を粘土で作るのか? 読めば必ずイオンやラゾーナへ行きたくなる。
  • 2025年7月8日
    文化の脱走兵
    文化の脱走兵
    どんな話題もロシアの詩で説明される。 なにしろ本が大好きな子たちばかりが集まるモスクワの文学大学卒だ。 「いま目をつぶってもう一度ひらいたら、夏の始まりに戻っていたらいいのに」(p130) 著者と一緒に詩をゆっくり堪能できるという贅沢。 人類の当事者として考えるという、強い信念も伝わってきました。 「戦争の蛮行を前に、詩人はなにを書けばいいのか」(p39) これからそいつを殴りに行こうか。 そのあとはもちろん、カザフスタンで魚釣りだ。
  • 2025年7月6日
    庭の話
    庭の話
    宇野批評の到達点。 人しかいないサイバースペースに対抗して、事物とコミュニケーションできる情報社会を考える。 動いている庭、小網代の森、ムジナの庭、小杉湯などが参照され、庭という概念が提示される。 アーレント、國分功一郎、柄谷行人、吉本隆明らの巨人の肩にも乗せてもらう。 どこに連れて行ってくれるのか全く読めない、スリリングな体験でした。 控えめに言って傑作。 さりげなく入る、よしながふみのエピソードとか、いいよね。
  • 2025年7月2日
    踊れ、愛より痛いほうへ
    「ねえ、それじゃ美しくないわ」(p6) 自由に踊るということと。 「誰かが握っている手に力をこめると、握られたほうはかならず握りかえした」(p18) 自由に生きるということ。 家族でも離れてていいし、好きじゃない他人と一緒にいてもいい。 「けれどすべての動きはつぎの動きを呼んだ」(p80) 踊るように、連鎖する動きに身を任せて生きたい。 そして、わたしもメッセージを焼きイモしたい。
  • 2025年6月29日
    ボクたちはみんな大人になれなかった
    六本木三丁目の夕日。 あるいは90年代サブカルノスタルジー。 時代の空気は感じられた。 しかし表層的で空っぽの内容なので、おかしいなと読み進めていたら、著者も自覚的だったようで。 「恋愛とは、から騒ぎだ。つまり中心にはなにもない。」(p115) 「自分の意思とは関係ない文字をただ打ち込んでいくの」「朝になって気づくと、小説が一冊書きあがっていたって話」「言葉の幽霊みたいだね」(p136-137) つまりこれこそが90年代だという批評か。
  • 2025年6月29日
    二番目の悪者
    二番目の悪者
    フェイクニュース ポストトゥルース 陰謀論 一次情報を自分で取れというのは現代にそぐわない。 むしろ自分で情報を得たつもりになっているほうが、陰謀論に傾倒しやすい情報環境にあることを表現してほしかった。
  • 2025年6月27日
    ヤンキーと地元
    若者のすべて。 政治も経済も、大きい話は出てこない、若者目線の沖縄。 「自分みたいな、学校行ってないクソ人間は、飲み屋(キャバクラ)でしか女に会えんじゃないですか」(p268) 過酷な状況でのエピソードが、どれをとってもせつない。 謝辞には錚々たるメンバーが。 ゴーパチでゆんたくーしたい。
  • 2025年6月26日
    52ヘルツのクジラたち
    「わたしのこと、少しは好きだった?」(p42) 魚臭いサンタクロース。 繰り返し見てしまう夢、20年前の記憶。 「わたしが一生背負う、拭えない罪」(p208) 大分から北九州へ、巡りながら回想される記憶がつらい。 「あんたをみすみす泣かせたりしない。心配すんなって」(p212) 生きづらさと、生きづらさの連鎖。 「希望がまだ、残されているというのだろうか」(p243) 人を数字で呼ぶなって。
  • 2025年6月25日
    客観性の落とし穴
    重視されすぎる客観性。 数値化された指標が、私たちの個別的な経験よりも優先される社会。 思い当たるところが多く、見ないふりをしていたが。 生きづらい。 解決策はフッサールの現象学を頼りに模索される。 モデルとなるのは「来たら、だいたいなんとかなる」西成だ。 こうして文化としてのケアを考えることになる。 居場所って、何の客観性もないところなのかも。
  • 2025年6月19日
    君が手にするはずだった黄金について
    エントリーシートを書いていたラップトップで、いつの間にか小説が書かれていく。 院生の「小川」が小説家になるまでの6短編。 同じように物語を作る占い師や詐欺師、漫画家との対決もあり。 物語が捏造されていく過程や類型が丁寧に描かれます。 小説を書くとはこういうことかー。 誠実さが文章から伝わってきました。 「僕はどちらの小川だろうか。そもそも僕は、何者なのだろうか。」(p233) めっちゃいい。
  • 2025年6月17日
    布団の中から蜂起せよ
    序章から疾走してます。 書き溜まった濃密なエッセイが、次から次へと、これでもかと。 やられます。 あなたは死ななくていいし、悪くないし、間違ってもいない。 読者に繰り返し語られる著者の想いが。 各章末には参考となるブックリスト付きで、また読みたい本が増えるー。 7章の「パーソナル・ヒストリー」だけでも読んで帰ってください。 やられます。
    布団の中から蜂起せよ
  • 2025年6月15日
    リプレイ改版
    リプレイ改版
    1986年発表のタイムループもの。 記憶を残したまま人生をやり直せるとしたら。 考え得る選択肢が順番に試されていく。 そして主題は、やなせたかしに漸近する。 何のために生まれて、何をして生きるのか。 優れたSFは日常に接地する。 こんな前にここまで思考実験されてしまったら、もうタイムループもの描けんよ。
  • 2025年6月14日
    あんぱんまんと ばいきんまん
    おじさん あんこが くさりますよ。
  • 2025年6月14日
    それいけ! アンパンマン
    しぬほど おなかが すいている ひとでなくちゃ ぼくの かおは たべさせられない。
  • 2025年6月14日
    あんぱんまん
    あんぱんまん
    私たちが現在、ほんとうに困っていることといえば物価高や、公害、飢えということで、正義の超人はそのためにこそ、たたかわねばならないのです。
  • 2025年6月14日
    やなせたかし物語
    やなせたかし物語
    かおを 食べさせるなんて ざんこくだ。 「こまったときのやなせさん」の仕事の多彩さがよく分かりました。 こたえられないなんて そんなのはいやだ。
  • 2025年6月13日
    携帯遺産
    携帯遺産
    完成しない詩を書き続ける父。 他者性とか対話とか、文学のお約束から自由になりたい娘。 空から降ってきた、携帯する他人の運命の話でした。 「25mレーンを泳ぐことと小説を一行書くことは似ている」(p32) 自伝的な何かを書かなくては、著者も次に進めなかったのかもしれない。 またしても教養が試され、膨大な固有名に叩きのめされます。 じっと耐えて読みましょう。
  • 2025年6月8日
    メルカリで知らん子の絵を買う
    「そんなことをしたら人間として終わりだ」(p61) そんなことばかりしてる、荒くれ者だった。 絶対にあり得ないような状況に身を置いて、その中で普遍性が見いだされていく。 文章が良すぎるし、何か大事なことが淡々と、しかし情熱的に書かれている。 「一見、無駄だと思えるものに、未来の価値があると、私は信じている」(p59) 自由すぎる著者と比べ、自分の思考がいかにとらわれていることか! たまに松下幸之助やカイヨワなどが引用されるのもおもろい。 何か、勇気みたいなものをもらいました。 カバー下のあとがきも忘れずに。 「さすがに一日に2フランベはやりすぎだろう」(p154)
    メルカリで知らん子の絵を買う
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