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どんなプロの書評より皆様の感想が沁みます。 ただ眺めているだけで読みたい本が溜まっていくの、誰が責任とってくれるんやー
  • 2025年11月21日
    人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学
    「認知科学の世界に数歩、足を踏み入れたからといって、「人間を理解した」と過信してはいけません」(p9) 言わずと知れた認知心理学者の最終講義録。 各種バイアスなどが整理されて、分かりやすく人間が語られます。 システム1,2の説明に映画「ハドソン川の奇跡」使うの素晴らしすぎる。 AIにできないことをやるんじゃなくて、やりたいことをやろう。 そして一流の人というのもない。
  • 2025年11月16日
    はたらく製本所
    はたらく製本所
    かたい表紙の本は背のまるみをだすのがむずかしい
    はたらく製本所
  • 2025年11月16日
    はたらく図書館
    はたらく図書館
    やすみ時間は仕事のことをできるだけかんがえないようにしています
    はたらく図書館
  • 2025年11月15日
    金閣寺
    金閣寺
    「そこで小さな夏の花を見て、それが朝霧に濡れておぼろな光を放っているように見えるとき、金閣のように美しい、と私は思った」(p29) 最初はこの程度の美しさだったんだが。 「しかしそのときの感動は、どんな解釈をも拒んだ」(p67) 妄想を加速させる出来事が随所に配置されて。 「感覚はおよそ私をあざむいたことがない」(p251) とうとう、もう誰も止められなくなった。 妄想なのに何か必然めいてくる筆力がすごい。 「菓子パンと私との関係」(p305) 人間こんなこと考え出したら要注意ですな。
  • 2025年11月12日
    ジュリスト 2025年 11 月号
    木村草太「職業の健全性と差別」だけ。 コロナ禍の給付金を性風俗の事業者が受けられないという最高裁判決に対する問題提起。 まあ普通に考えて不平等だよね。 「本判決が2つの目的を掲げたことは、判決の論証に疑いを投げかける契機になる」(p80) めっちゃ分かりやすいし、平等権を規定した憲法14条1項の問題もクリアになった。 判決もこれくらいぶっちゃけて、簡潔に整理して書いていただいて、憲法を法曹界から取り戻したい。 宮川美津子裁判官の良識ある反対意見は、ぜひ判決文で。
  • 2025年11月12日
    ハッカーを追え 新装版
    ハッカーを追え 新装版
    アメリカの電話交換手が機械に置き換わっていた1990年。 このシステムをダウンさせたのは誰か? 「警察は、ハッカーは一人残らず泥棒だと信じたがっている」(p100 旧版) SF作家が描くハッカー黎明期。 ジョブズとウォズニアックのブルーボックスも、グレイトフル・デッドも、ホールアースカタログも出てきます。 純粋な好奇心には好感が持てる一方で、本能的な開拓への欲求には疑問も出てくる。 「これは犯罪と、そして犯罪に対するリアクションがぼくたちにもたらしたことのひとつなのだ」(p302 旧版) 裁判でコンピュータの使用を禁じられるハッカー。 Winny の金子勇を思い出した。
  • 2025年11月10日
    BRUTUS (ブルータス) 2025年 11/01号
    やってくれたぜBRUTUS! ラブソングベスト100とは。 時代も横断して、あのアーティストがこの曲?とか。 選評を読めば納得の順位です。 「ラブソングって、嬉しくて、悲しくて、切なくて、辛い」(p60)というあの人のインタビューも良かった。 論争を呼ぶかもしれないけど、チャレンジした心意気に感謝。 80位近辺でもうこんな感じ↓ てアツすぎる。
    BRUTUS (ブルータス) 2025年 11/01号
  • 2025年11月7日
    彼の左手は蛇
    彼の左手は蛇
    世界を変えるために、テロでは何が足りないのか考える。 線の向こう側へ行かないための言い訳だ。 「人って厄介で、その厄介な存在同士なんだから、・・・・・・優しくあった方がいい」(p141) 藤本タツキ「ルックバック」で被害者を想像し、本作で加害者を想像し。 どうなってしまうんだ「令和元年のテロリズム」(磯部涼)は。 村上春樹の牛河みたいなキャラが今は求められていて、実は人を救っているのかも。
  • 2025年11月3日
    RPGのつくりかた
    RPGのつくりかた
    「つまり「ゲームは現実を変えられるかもしれない」と思わせてくれるゲームってことですね。最高のやつだなあ」(p42) ファンタジーが再構築される過程のインタビュー。 「開発期間、長いですよね。もっと短くできればいいのになと思うんですよ。見ていて、信じられなくならないですか?」(p218) ゲームクリエイター橋野桂の6年間、「メタファー:リファンタジオ」の設計図。 「こういうちょっとしたことが原因で、ゲームがつまらなくなることは、意外とたくさんあるんです」(p296-297) 膨大な量の調整、細部の試行錯誤、情熱がすごい。 「その世界の中で主人公や仲間だけが切り離されて「よそ者」として世界に付き合ってしまうと、遊んでくれたプレイヤーが、現実世界に持ち帰るものがなくなってしまうような気がしました」(p432) 本気で世界を変えにきてるし。 幻想とは、現実に影響をもたらさない、無力な作り物か? →その通りだ →そうとは限らない 最高のやつだなあ。
    RPGのつくりかた
  • 2025年10月29日
    虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ
    虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ
    虚言の国から大統領が来た記念に。 「彼は理由もなく嘘をついた。ふざけて嘘をついた。嘘の響きを聞きたくて嘘をついた」(p317) 自由がなくなり、次に慎み深さと品位がなくなった国だ。 そこでは銀行強盗や殺人が気軽に行われて、予測不能のタランティーノ作品みたいだ。 「それが真実でないことを彼はちゃんと知っている」(p606) 誰かが信じてくれるから嘘は生まれる。 その不思議さについてたっぷり浸れました。 「それこそが、この国を再び偉大にするものだ」(p502) こういうまがまがしい奴は信用ならない。
  • 2025年10月25日
    歌舞伎町に沼る若者たち
    ホストクラブにおける搾取と依存の構造。 「私の人生はもともと何もなかったんだから、色をつけてくれた担当に全部捧げてお礼したいんです」(p139) 沼ってた当事者である著者の卒論本。 「指名しているホストと己の関係は、「推し」なんて言葉じゃ生ぬるいほどさまざまな意味で親密であり、捻れた感情を抱いていた」(p115-116) 知らんことばっかりで、永久指名とか謎ルール多すぎ。 「身体を売ってでも買いたいものは何なのか」(p116) 人を消費することに慣れた私たちの指針になる。 「担当と離れる幸せでも担当と添い遂げる不幸でも」(p218)
  • 2025年10月21日
    ユートロニカのこちら側
    虚構のアメリカで理論武装されたユートピア。 「自分に残された仕事は、これから先の何十年か分のスケジュール帳を、なるべく不快な気分にならないように埋めていく作業だった」(p57) テクノロジーと神が衝突する世界で、テロや忘却、自死について考える。 「責任を取ることは、人間に残された美点の最後の砦だからな」(p116-117) 虚構にはならないと思えるくらい詳細が詰められていて、あいかわらず面白い。 足し算のできるゴリラは、朝食のあとにブラックコーヒーを飲むと思えたら、もうユートロニカのこちら側です。
  • 2025年10月19日
    ミライミライ
    ミライミライ
    北海道がソ連に占領された世界線。 HIP HOPから派生し、NIPPONのキリル文字文化圏で生まれたNIP NOP。 「野狐がそのうちミライミライって言いそうな気がする」(p224) 占領下のアンダーグラウンドカルチャー、村上龍の世界観だ。 最新”にして細心のリアリティ。 才人たちがみんな魅力的で、持ってかれました。 名前や誕生日を誰かと交換してみたい。 いろんな答えが知りたいんだよ。
  • 2025年10月16日
    急に具合が悪くなる
    急に具合が悪くなる
    「私にとって宮野さんはがん患者でも病人でもなく、まずもって哲学者であり、その哲学者ときちんと言葉を交わした先の風景を見てみたい」(p152) いつ死んでも悔いがないように、とか。 リスクヘッジや因果関係とか。 あくまでこれらは前提条件に過ぎず、自分しか死をどう迎えるのかは決められない。 自分の選択が自分の存在を価値づけるから。 「確率論を装った〈弱い〉運命論」(p38) 医療業界には引き続きがんばってもらいたい。 読んだら自分の死を考えることになった。 生きる方針を定めることが、死の方針を決めるんだ。 最後泣いた。
  • 2025年10月15日
    新建築2025年9月号/建築100年 Part2
    2号にわたる創刊100周年記念号。 2000年以降の新興国の活躍がアツい! 南アやブルキナの公共施設とか、パラグアイやエクアドルの住宅とか! この2冊で建築初心者の私には十分なボリュームです。
    新建築2025年9月号/建築100年 Part2
  • 2025年10月15日
    新建築2025年8月号/建築100年_Part1
    2号にわたる創刊100周年記念号。 名作図鑑ではなく、建築史を俯瞰しつつ、各作品が紹介されていく。 ロンドン動物園のペンギンプールとか、ソーク生物学研究所とか、東京計画1960とか! 建築の文脈を知れて、世界中の有名無名の建物が楽しめました。
    新建築2025年8月号/建築100年_Part1
  • 2025年10月14日
    パンチラインの言語学
    様々なコンテンツから言語学的に際立った名ゼリフが分析される20章。 ほろ苦スカートとか、ただ面白いだけよとか、言語学目線が研ぎ澄まされている。 ガンダムで作る国語文章問題、最高でした。 だれが、のびちゃんのいうこと、うたがうものですか。 人がこれに感動する構造が解き明かされるのすごいです。
    パンチラインの言語学
  • 2025年10月9日
    会話の0.2秒を言語学する
    あっ、この人、今しゃべり終わりそうなサインが出てるな、次は私のターンだな。 で、しゃべるまでが0.2秒。 ゆる言語学ラジオの人がゆるく詳しく語ります。 「あのー」「えーと」「うーん」の違いとか考えたこともなかったけど、自然と使い分けてるのすごいね。 読めば読むほど人の言葉選びはLLMなんだなって思えた。 会話のやり取りでキャッチボールされている呼吸のような合図もすぐに機械学習できそう。 AIもフィラーやジェスチャー入れるし。 悲しいような、やっぱそうだよなという諦めなような。 ここからもう一歩ジャンプするような論は可能だろうか、考えたい。 これでもうアグリーとかコンフリクトとか言う人に偏見を持ちません!
  • 2025年10月7日
    なぜ重力は存在するのか 世界の「解像度」を上げる物理学超入門(マガジンハウス新書)
    「電子は、確率によって位置が決まる波だ」 「なんやねん」(p182) 重力理論のおさらいにReHacQでおなじみ、信頼と実績の野村泰紀。 オッペンハイマー創設の理論物理学グループを引き継いでいる著者だからこそ、きちんと原爆についても触れています。 コペンハーゲン解釈から並行世界へ。 自然科学も自由だ。 あれっ、あんまり重力の話してなくない? ま、いいか。
  • 2025年10月4日
    本当に感動する サイエンス超入門! アインシュタインの相対性理論とは何か
    相対性理論のおさらいに信頼と実績のニュートンプレス社。 同時性の不一致、事象の地平線、質量欠損とか、とにかくワードが強い。 インターステラーやほしのこえ、不思議惑星キンザザを観る前の科学考証にぜひ。 おなじみの光時計の図(p78)もわかりやすい! 総裁選? なんですかそれは
    本当に感動する サイエンス超入門! アインシュタインの相対性理論とは何か
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