
とよんちこ
@toyochin
2026年7月20日
眠れぬおまえに遠くの夜を
桐野夏生
読み終わった
薄味。
主人公から見たナダンという別格の才能の持ち主が瞬く間にスターダムを駆け上がりたちまち転落していくのだが、この主人公が割とハイスペックかつ成功してるため、とっ散らかってしまった印象をうける。
終盤はまた別のイケメン俳優の話もあり、さらに誰を主役とした作品なのかいまいち分からなくなっていった。最後まで主人公が成功してゆく過程のナダンしか描写されていないため、キーパーソンであるはずのナダンがその時どう思い、どんな背景があったのか全く分からずに終わる。冒頭からナダンを重要人物だと印象づけておきながら、最後まで主人公の視点で主人公から見た芸能界の話しか展開されないため、どちらが本当に描きたい「主役」なのかがちぐはぐなままだった。
期待していたナダンとの再会はラスト1ページでサラッと流され、何を楽しみに読んでいたのかさらに分からなくなってしまった。