マオ
@pb-mao
2026年7月20日
屋根裏のチェリー
吉田篤弘
読み終わった
屋根裏部屋に暮らす元オーボエ奏者。
唯一の友達は頭の中にいる小さなチェリー。
絵本のようなあらすじに惹かれて読み始めた一冊、読了。
どこにでもありそうで、不意にきらりと瞬く非日常を感じさせる習慣に、この物語がどう転がるのか見ていたくなる。
マルタ飲料のレモン・ソーダ。崖の下にある古びたアパート。その屋根裏でひっそりと暮らす主人公と、小さなチェリー。
夕方のチャイムに導かれて出逢う、憧れの女性。
少しずつ引き寄せられていく、小さな奇跡。
心地よくも、少しだけ窪んだ空間を残す余韻。
見えない手触りを確かに感じさせてくれる、愛おしい物語。
