屋根裏のチェリー

13件の記録
- reina@dawn_392025年6月15日読み終わった吉田篤弘さんの描く人たちは優しくて、彼らの世界の中で生活をしてみたくなる🍒 ・どんなに辛いことやきついことであっても、そこから少しでも楽しみや喜びのようなものを見つけ出すことー歳をとるというのは、そうした術を身につけていくことだった。 というか、そんなふうに考えるようになるのが、つまりは歳をとるということなのだ。 ・若い頃はー自分をまだ若いと思っていたときはー未練がましい振る舞いはなるべく避けていた。 でも、ときには未練が過去ではなく未来へ向けて自分を動かすきっかけになると、いつからか気づいていた。若者ではなくなった者の特権だってあるのだ。
- うみこ@umico52025年3月28日読み終わった大好きだけど久々の吉田篤弘さん。心の栄養。過去作まで遡って積読も含めてほぼ全ての作品が家にあるのは吉田さんくらいかもしれない。その余裕から積読のままになりがち。読んでいるうちに流星シネマのこと、ぼんやり思い出してきた。ハンバーガーが食べたくなる…レモン・ソーダの瓶、全休符の箱、意表をついた二十三時台の渇望、ひとめ憧れ…吉田さんの物語には必ず心にひっかかる単語が出てきて、こんな風に羅列したくなる。あー聞きたいなぁ鯨オーケストラの音楽。この前行った沖縄で初めて見た鯨たちに呼ばれたような気がする。そして最後に涙してしまうとは思わなかった。やられたなぁ。音楽の求心力はすごい。ほんとに。さ、積読棚で『鯨オーケストラ』が私を待っている。幸せ。