
もちもち
@o0o0
2026年7月19日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
- こんなに読んでいて苦しくなる本はなかなかない。
- 著者の朝井リョウさんの小説は過去に『何者』も読んだことがあって、これも読んでいて苦しい小説だった。
- 大きく「推し活」に関わる三人の視点からなる小説。
- 一人は独居の中年男性。
- 旧来の価値観を持ち、推し活には懐疑的。
- 一人は独居のアラフォー女性。
- 推し活をしていたが、推しが自殺してしまう。
- 一人は中年男性の娘。
- アイデンティティと友人関係に悩むうち、推し活の世界に触れる。
- 三人が三人とも「そんなことをしたら、あとで後悔するよ」ということをわざわざやってくれる。
- つまるところ一冊丸々かけて三人の人間の失敗談である。
- それは程度の差こそあれ「自分にも経験がある」と感じる内容であることが多い。
- だから苦しい。
- 身近な存在と向き合い、身近な存在と失敗することを避けてはならない。
- 身近な存在との失敗は小さな失敗で済むが、外の存在であればあるほど、その失敗は大きくなる。
- 『何者』もそうだったが、登場人物を突き放して終わる。
- 語り終えてくれない後味の悪さ。
- それゆえに「この後も人生は続くのだ」と思い知らされる。
- その先に救いがあるかは、やり直せるかは、どう生きていくかは、生きるということは物語ではない。
