
ちとせ
@4wsdig
2026年7月21日
わたしを庇わないで
石田夏穂
読み終わった
『ノーメイク鑑定士』がとてもよかったので二冊目!
表題作より『世紀の善人』がよかった。地獄みたいな職場すぎて、でも絶妙にあるあるすぎて、私も主人公のような視点を持ちたい…!
・世紀の善人
じ、地獄みてえな職場!!地獄みてえな毎日!!!
クソみたいな雑用を押し付けられまくって上司同僚の顔を直視することもできなくなって、どう考えても休職まっしぐらなのに上司同僚に妙なあだ名をつけて新種の生命体として扱っているのおもろすぎる…おもろすぎるがこんな職場はやめたほうがいい…
最初は弱者として現れたミス田中、マジモンのやべーやつで笑ってしまった。薬を入れ替えるのはさすがに一線超えてるが…
それにしてもまさかセンゾウ本当に死ぬとは思わなくて、っていうかこの作風で死者が出るとは思わなくてびっくりした。が、純文学だと思えば…まあ…普通のことかな!?(純文学をなんだと思ってるんですか?)
・小人二十面相
わたしも写真撮るのも思い出作りも苦手なのでめっちゃ共感しながら読んだ!!自分の顔を見ずに生活すること、意外と可能だよな!望!!
それにしても鏡や写真に写る自分に一喜一憂するの、思春期って感じだ…そのうち何も感じなくなるから安心しなさい…
そしてグループ旅行、乗り気だったやつほどあっさり離脱するのあるある〜。めっちゃある。わかる。
・わたしを庇わないで
私もデブという言葉に心当たりのあるタイプの人間なので(湾曲表現)複雑な気持ちになりながら読んだ。というのは、この、あからさまな自虐に走ってしまう気持ちはわからないでもないので…!
自虐、よくないなと思いつつも自虐でウケを取れると嬉しくなってしまう気持ちもあり、難しいよな…
「日本国憲法には「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」とある。ここにデブが含まれないのは、もっと注目されてもいいだろう。モンチは憲法によって守られているが、デブはそうではないのだ。七歳くらいのときにこのGHQのミスに気づいた私は在野の憲法学者である。」
「世の「心優しい」スナイパーたちは「デブ」の二文字さえ回避すれば「自分はコンプライアンスの血が流れているダイバーシティでインクルージョンでサステナビリティでインテグリティでSDGsな自分らしさを命より大切にする全方向系人格者」とお思いなのかもしれないが」
のくだりがめちゃくちゃおもしろかった。そうか〜、GHQのミスだったのか〜!キレキレすぎるフレーズだ。

