
榛原
@haibara
2026年7月21日
帰れない探偵
柴崎友香
読み終わった
なにかが起きているようだけど全然わからないしそれが重要ではなく、そうなると何も起こっていないことと同じになる、のか?といった連続短編集。
探偵、とタイトルにあるけれど、なにかを解決する様子は描かれない。探偵という謎の職業に属している女性の、各国での日記のような、生活のような、核心の周りをずっとぐるぐるしている物語だった。
書いているうちにわかったことがあるかのように、帰れない、に関しては、後付けのように肉付けされていくが、だからといってなにかが明かされていくような運びではない。
ずっと夢の中のような、それにしては長く、実もある。
空港の話は閉塞感と迷路感にげんなりするも、その分爽やかだったり鮮やかだったりのコントラストがすばらしかった。
どんな話?と聞かれたら、説明に窮する。
訳がわからなくてイライラする箇所もあるのに、ずっと読んでいたい不思議もある。続刊が出てほしい。ただ読み終わった直後の今は頭が痛い。


